24年前の1月17日、当時の職場に近い東所沢のアパートで
大きな災害の事実を知った記憶がある。早朝、朝5時46分。
テレビの映像は神戸で火災が起きてその煙が大きく広がり続けて
いた場面をずっと見ていたことを思い出す。そして職場から救援
のボランティアに行った先輩職員(生協)からはあまりの現場
の過酷さを見て、自分たちの防災体制がこれで良いのかという問題提起
が出たほど、この震災は自分にとって初めて防災意識を植え付ける
きっかけになったが、しかし具体的に身の回りを変えていこうとする所
まではいかず、せいぜい地震が起きたときの防護と常に情報に対して
冷静になるべきといった点を意識することだけだった。
まだまだ大規模な自然災害が本当に自分に降りかかってくるとは
思ってもみなかったのだ。あの頃、あの時は。
神戸の「人と防災未来センター」に行ったのは2015年1月10日。
東日本大震災の地震の規模を表す大きな風船は関東大震災や阪神淡路大震災の
それよりも大きなものだったと、あの室内の展示でわかったこと。
地震や火災の中で辛うじて残った資料の数々も強く印象に焼き付いた。