もうひとりのウィシュマさんがいた!(報道特集)

もしも家族がいたとしたら

第2のウィシュマさん騒動になっていたのではないか。


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3月4日のTBSテレビ「報道特集」で

東京都の多摩川の河川敷で

ホームレス状態だったイタリア人男性が

東京入国管理局(入管)に再収容後に

自殺した。なぜそうなったのかというのを取材した報告だ。

2005年にアジアの暮らしに憧れて来日した

ルカさん(享年56歳)は写真などの賞をとるなど

日本の暮らしを楽しみ結婚したと

イタリアの知人に話していたそうだが

2018年に精神的な病気になってからは

住んでいたアパートからの姿を消していたようだ。

2020年に在留資格を失ったことで入管に収容されたが

コロナ禍による仮放免で

ここからホームレス生活を始めたらしい。

しかし妄想性パーソナリティ障害によって

ルカさんが語る言葉は

故郷には身寄りがいないから帰れないなど

自らの孤独を訴えるのみだった。

彼の生活を支えていたマーセル・ジョンテ牧師によると

最初に相談に来たのは2021年11月。

それから毎週欠かさず訪れて

シャワーや食事の支援を受ける替わりに

交流を深めてプロジェクターの修理など

人助けのようなこともしていた。

明るさを見せることもあったが

暗さが克服することもなく

橋の工事を機に再び入管に再収容された。

昨年の秋のこと。

マーセル牧師は面会するたびにあきらめるなと声をかけたが

11月18日朝、自らの命を絶った。

「元の人生に戻りたい」

「絶望」

「私はここで(入管施設のこと)死ぬ」

ルカさんを診療したドクターは

入管のドクターは精神科の診療が必要かどうかを

もっと深くみるなり専門家をいれるべきであったと。

そしてこの方のことを考えると

涙が出てくる、孤独とか、絶望だとかと。

マーセル牧師も今でもショックは残っていると。

いま入管法「改悪」法案が再び国会に提出される予定だ。

その内容は在留資格を失った外国人を

みな犯罪者扱いにするという所業そのものだ。

犯罪を起こすことのないどころか

母国を離れて日本に平穏な生活を求める理由は何かということを

政府が向かいあわないことが一番許されないことなのに

これを当たり前のようにすることは許されない。


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ルカさんは日本に永住資格を持ち

日本で仕事をすることを望んでいた。

ただ、病気のためにそれが思うようにいかなくなっただけ。

それの何が犯罪なのか。

私にはわからないのだ。

www.tbs.co.jp

www.nhk.or.jp

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