広島・被爆ピアノは2022年も北へ南へ

ことしもこの方から元旦に年賀状をいただいた。

広島市の矢川光則さん。

昨年末には、

被爆ピアノの全国コンサートの報告を兼ねた

新聞記事のコピーがたくさん届いた。


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函館では特別支援学校で特別授業が

行なわれて3年生18人が伴奏に合わせて

校歌を合唱。(10月19日)


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和歌山県橋本市では9月24日に

わかやま市民生協主催でコンサート。

ピアニストの川口真澄さんは

クルミさん(9)と競演。


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同じ月の25日には長野県安曇野市

コンサート。一夜でピアノを長距離で移動する

矢川さんの熱意にはただ頭がさがる思いだ。

この2公演では元宝塚歌劇団

シンガーソングライターのまほろば遊さんが

歌唱で参加。「平和のピアノ」「原爆許すまじ」

ヒロシマの有る国で」そして谷川俊太郎作詩の

「死んだ男の残したものは」が歌われたそうだ。



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10月17日には青森南高校で。

吹奏楽部と「アラベスク」などを演奏。

合唱部とも競演したそうだ。

「ピアノに穴や傷がたくさんあり、

戦争の悲惨さを実感した。世の中から『戦争』という言葉がなくなってほしい。」

(演奏を聴いた同校2年の木村大映さん)

26日は八戸学院大学短大の主催で

ポータルミュージアムはっちで行われた

講演会で演奏。

講師の

県原爆被害者の会・藤田和矩(かずのり)会長は

爆心地から約1.5キロで被爆した両親の間に生まれた胎内被爆者で

腕や足がただれた状態で生まれ

母は出産半年後に原爆症で他界、

自身も4歳まで歩けなかったことや

母の写真を肌身離さず持っていることを

明かしたとのことだった。


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11月19日には宮崎市メディキット県民文化センターでコンサート。

宮崎市・大宮小学校の合唱部らと

「いのちの歌」「折り鶴」を。

地元の若者グループHuRPによる

被爆体験者の詩の朗読もあり

戦争を知らない世代が平和について発表するのが

胸に残るとの感想もあった。

そして、


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以前新宿でみた

映画「おかあさんの被爆ピアノ」が

アメリカ・ロサンゼルス日本映画祭で

「平和賞」を受賞した。

まさに郎報だ。

先々月には11日にティアラこうとう

上映されるなど

今後も自主上映が予定され

70歳に矢川さんはさらにトラックに

「カズコのピアノ」を乗せて

「平和の種まき」のために

全国を廻ることが続くだろう。

被爆して77年たっても

 まだ元気な音が出て、命の尊さを伝える役目を

 果たしている。

 このピアノが平和を考える

 きっかけになれば。」

(八戸にて)

(ことし9月から10月までのスケジュール表。

 長野県内から山形までの具体的な日程がぎっしりと。

 矢川さん、本当にご苦労様です。)

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