取り壊される北千住駅前の「大橋眼科」を後世に遺そう!

休日に自宅から近い北千住駅の「きたロード」を

買い物やらで通ると

必ず立ち止まる場所がある。

大橋眼科医院だった。

その建物はマンションや商業施設ばかりになった

駅前通りの中にあって

近現代史に遺しても良いまさにアールデコ調の

レトロ建築そのものだった。

しかし昨年春にこの医院が閉じられ

建物すべての取り壊しが決まったのが

今年の夏のことだった。

全く知らない間にすべてが決まって

怒る暇すらないなかで

「『暮らしに、いつも新しいよろこびを』をスローガンに、

 住まいづくり事業を展開する三菱地所レジデンスによる、

 大橋眼科の隣地(旧三菱UFJ信託銀行千住支店)でのマンション建設計画中、

 閉院状態であった大橋眼科オーナーとの協議を経て、

 大橋眼科の敷地もマンション計画地に組み込まれることになりました。」

こうなれば万事休すだったが

「地元の象徴的な建物が、

 今にも取り壊されそうだという情報をSNS上で知った

 発起人の阿部朋孝は、

 大橋眼科を千住に残すためには移築するしかないと思い至り、

 三菱地所レジデンスに直談判をしたところ、

 スタッフの方々も同じ気持ちで頭を抱えていることを知りました。」

ということで、


「そして三菱地所レジデンスのスタッフさんが

 大橋眼科について相談をしていた、

 足立区のシティプロモーション課や、

 北千住で活躍している千住のまちづくりに熱心な人たちを

 発起人に紹介してくださり、縁を繋いでいきました。」

これが大橋眼科を次世代に残すプロジェクトが

立ち上げるきっかけになったそうだ。しかし、

「本来でしたらこのような大かがりなプロジェクトは

 最低でも1年は準備期間が欲しいところ、

 大橋眼科移築再建プロジェクトは時間に余裕がなく、

 移築先の土地を探したり、

 図面を作成する事前準備はゼロの状態で8月からスタートしました。」

そして、

「11月までの3ヶ月間で部材確保を終わらせないと、

 貴重なパーツが永遠に失われてしまいます。」

建物の大部分をおなじ北千住に移転すると

少なくとも1億2千万円。

しかも土地の価格が含まれていない。

「これに加えて、移築再建までの期間に

 貴重な部材を保管する倉庫費用や、

 移築後のC工事のための費用が追加で発生する予定です。

 そして移築後、大橋眼科を存続させるには

 さらにたくさんの資金が必要となります。」

だからクラウドファンディング

その費用を集めている最中なのだと。


北千住はいま大学が移転したことで

若者がたくさん集まる街になった。

その若者たちがいわゆるレトロブームを超えて

大正から昭和の戦前までの

建築から音楽、またさまざまな物などに

興味や関心を持つようになってきた。

ならば大橋眼科の建てものは

おおくの世代を超えた人気を集めることが出来るはずだ。

ぜひとも協力をお願いしたい。

readyfor.jp

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