旧統一教会報道「もう少しがんばりましょう」(後編)

(16日のブログのつづき)

TBS「報道特集」の旧統一教会追及第10弾の後半。

その前にこの記事を見てほしい。

www.asahi.com

この記事が配信されたのは13日の11時14分。

そして16日の放送で

統一教会時代にその関連団体が主催するイベントに30回以上参加して

細田博之(以下博之氏と略)衆議院議長の選挙でそれらの力に頼ったことを

共産党県議に調査されて暴露された

細田重雄島根県議(自民党島根県連会長、元同県議会議長、以下重雄氏と略)が

来年春の統一地方選を前に引退表明をしたのである。

 

(APTFはHPを閉じてるため下のを参照してください。)

 

tenfukuroo.jimdofree.com

報道特集がいつ重雄氏に直撃したかはわからないが

最初の取材では過去にイベントに参加したことを

「もう10,2,3年前のことだからわからないよ」と

ケムにまくようなことを言って

選挙は党がやってることだから

統一教会は関係ないと答えていたが

しかし、大国陽介共産党県議が

前述のAPTF島根協議会が閉鎖したHPを復元したものは

インターネット上にあるのを引っ張ってみると

重雄氏は島根の日韓トンネル推進会議の議長を務めたり

ピースロードという教会関連行事の実行委員長、

さらに松江平和フォーラムの2021年の会合で

昨年11月の総選挙や統一地方選での協力を求めるような発言も。

細田重雄さんは中の人です。

 『来賓で』とか『ちょっと行ってご挨拶』という関係ではなく、

 主催者側でいろいろ語っておられるので。」(大国氏の番組内でのコメント)。

上の写真では重雄氏が

平和大使協議会(APTF関連の全国組織)の議長になってることで

その渉外部長が「平和教育アカデミー」という

統一教会の色がない団体の事務局長をやっていて

さらに島根人格協議会という団体の事務局長として

ことし6月に丸山和也島根県知事に会長・副会長とともに

県庁で面会している、丸山氏も来年春の改選を控えている。

さらに同じ平和大使になった別の自民党県議から

その事務局長が統一教会の肩書を告げずに

「県議になる前から接近してきた」

しかもその事務局長は

「選挙区に1人は近い存在の政治家がいてほしい」と言って

そのイベントに参加したら、あきらかに

統一教会のような違和感があったという。

さながら「報道特集」の徹底追及で

県議選までまだ半年もあるというのに

「若い人に譲りたい」といって

激しい追及を受けている「殿様」の博之氏を守るために

引退を決めたというわけだ。

では苦言を。

朝日は地方支局の記者レベルで

引退の記事を書いた。

それに比べれば報道特集のほうが良い仕事をした。

しかし、そこはやはり朝日の記事を紹介して

重雄氏の引退にも「疑惑アリ」ということも

今後突っ込んでいくかどうかも

コメントしてほしかった。

おそらく来年春になれば

岸田内閣に何らかのアクシデントがない限り

重雄氏は陰で再び家庭連合と名を変えた

統一教会選挙協力を後継者に

「バトンタッチ」させる恐れもあるのだ。

そこまで徹底的にやらないようでは追及の意味がない。

だから現時点では

「もう少しがんばりましょう」。

ちなみに重雄氏は博之氏の父の

吉蔵元衆議院議員の秘書から

29歳で初当選して55年県議を務めた

「叩き上げ」の政治屋だ。

報道特集が少しばかり叩いたところで

そんなの屁でもないとそう思っているに違いない。

ぜひともまともなジャーナリズムで

成敗してもらいたいものだ。

(この項おわり)

www.sanin-chuo.co.jp

twitter.com