「おい!いま肩ぶつかったろ!」
「え、なんです?」
「肩ぶつかったろって言ってんだよ!」
「それが?」
「謝れよ!」
「それが?」
「おまえ、足長くしやがって。肩ぶつかって
謝らないのか。」
「別に。」
「おい、一緒に警察いこうや。」
「おい!(怒号)お前、警察に訴えてやるぞ!
名前は!」
「※○×△・・・(はっきりしない返答)」
「警察に訴えてやる!」
きのうは11月3日に行われる
自由な風の歌合唱団コンサートの追加公演のための
練習の日だった。
新しい職場へいくための定期券の変更前に
武蔵野線を利用していた途中で遭遇した
隣同士の「乗客」の小競り合いだった。
これだけ見てると
一触即発でどうなってもおかしくないが
決着はついた。
怒ったほうは西船橋をサッサと降りて
「警察に訴えてやる!」と捨て台詞を吐いただけ。
怒られたほうはまったく冷静な顔のまま
新浦安で降りて行った。
ちなみに怒った側は釣り用具を持っていた。
よほど釣果が悪かったのか。
なにか当てが外れたのか。
ま、私の肩も少しぶつかったが
別に怒るレベルではなかった。
むしろ怒られた側がブチぎれていたらどうなっていたか。
この若者のほうが「大人」の対応が出来たことになるが
座席に座るときは隣の乗客への
気くばりも忘れてはいけない。
けんか両成敗か。
この日の練習では、コロナ感染で
12日のコンサートに参加できなかった
飯村孝夫先生が後半に加わり
体調は元に戻ったことを聞き
ほんとうによかったことをみんなで喜んだ。
ささやかながらこうして
互いのつながりから安心感が生まれることが
少しでも多くなればいいなあと思うのだが
世間は「分断」ばかりである。
ままならないことばかりだからこそ
小さな喜びを大切にしなければと思う。
最後に、アントニオ猪木のご冥福をお祈り申し上げます。