性教育を旧統一教会(家族連合)に丸投げした日本教育界の「暗愚」

きのうの報道特集(TBSテレビ)には驚かされた。

2017年から2021年にかけて

一部の県で

エイズ関連からの性教育に関する

中学校での講演会を

統一教会の信者に丸投げしていた事実が明らかに

なったのだ。

その事実に行き着いたのは

2005年10月に発足された

第2次小泉純一郎改造内閣

猪口邦子男女共同参画担当大臣(当時)が

ジェンダーイクオリティ」という言葉を使って

ジェンダーフリーの推進を進める動きに対抗して

総理になる前の安倍晋三山谷えり子(のちの国家公安委員長)が

議員連盟を作って対抗したときに

選挙要員(ボランティア)として当時の統一教会の信者が

送り込まれた(本人は否定)ことがら始まっている。

番組では統一教会が中学・高校生のために

「成和学生部」という組織をこしらえて

AKB48や乃木坂ばりともいえる

身体の接触や電話のやりとりなど

「男女交際」の完全禁止を強制する

マインドコントロールを植え付けた資料を発掘した。

すなわちこのようなやり方で

純潔を守らせて「合同結婚式」まで結びつける。

そして脱会した元信者に

永遠に恋愛行為が出来ないところまで

地獄の淵に陥れている。

そして本題。

2013年、教団の信者が長野県の高校で

エイズに関する「古い知識」を利用して

婚姻前のセックスを厳禁する性教育を行った事実を

伝えている。

そして上の写真。

2013年から2021年まで

福井県の中学校で

「石川県思春期性教育研究会代表」

「WFWP(世界女性平和連合=統一教会)石川県第2連合議長」

「石川県青少年エイズ予防教育研究会代表」という

肩書をもつ立中由加里(たちなかゆかり)が

講演活動を行っていたが

報道特集の直撃取材に対して

信者ではなくあくまで思春期教育としてやっていたことだと

しらを切ったのである。

 

この件では当事者である学校の教頭は

そのような人物を聞いてびっくりした驚きのことだった

本当にえーという感じだったということで

「今後この方にお願いするのは

 ちょっと控えようかなという感じですね」といってたが

この教頭は教育者として失格だ。

私は「3年B組金八先生」の第1シリーズでの

「十五歳の母」(杉田かおるさんと鶴見辰吾さんの)での

性教育をそれぞれの科目の先生たちが一生懸命にやっていたのが

印象的だったし、中学生になってからは

学校の先生たちが自ら得た知識と言葉で

しっかりと性教育に取り組んでくれたことを覚えている。

それがいまでは

性教育を外部の団体の関係者に丸投げをしている。

しかも学校の校長や教頭が

依頼したのではなく自ら「売り込み」に来た人物の

身辺確認すら「できませんでした」というのは

もはや学校教育そのものが

暗くて愚かな道に突き進んでいるとしか思えない。

他のエイズ支援団体は

前述の団体のことなんか知らないと言ってるし(番組の取材で)

さらに産婦人科医の河野美代子さんの講演が

突然キャンセルされて立中の講演に入れ替わっていたというのには

極めて許し難い。

miyoko-diary.cocolog-nifty.com

私は高校生時代に現代社会の副教材で河野氏を知り

市立図書館で「さらば、悲しみの性 産婦人科の診察室から」を読んだ。

金八先生のドラマ以上のことが

同世代で起きていることを知り

自らの悲しみを招く性行為やそれに伴う人工中絶をなくしていくために

性とはなにか、新しい命を産み育てるとは何かから考える

性教育の大切さを教わった。

(AVで見かける膣外射精なんてふざけるんじゃないよと怒ったのも

 河野さんだった。)

その理由は番組では明らかにしなかったが

ウイキペディアで見たら

河野さんは選択的夫婦別姓制度に賛成していて

どうやら福井県の教育界が

何らかの作為をしたのではという疑惑が浮かんでくる。

まさに「安倍晋三」と「統一教会」への忖度以外にしか

考えられないのだ。

shiraike.hatenablog.com

性教育は学校の先生が主体になってやるべきである。

それを怠れば、さまざまな実情に対して

具体的に当事者の心に寄り添った対応など出来るわけがない。

そして地方の教育界はいまだに

「男女交際は大人になってから」という

古臭い常識が、まかり通っている。

もうこんなことをいい加減に改革しない限り

「子ども」も「家族(家庭)」も救われない。

家庭連合は教員を洗脳させるための組織までつくっていることも

番組で明らかになった。

「もしも安倍晋三が生きていれば・・・」と思うと

背筋が凍ってしまう。

やっぱり国葬反対の声を大きく挙げて行こう。

それしかないのだ。

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