子どものころから
テレビドラマを見ると、この人の顔がいつも見ることが出来た。
きらびやかな感じはしないが
存在感があった。
とぼけたところがあるけど
信頼感が高かった。
なにより、心からにじみ出るような
暖かさがあった。
それが俳優・古谷一行さんだった。
私は「思えば遠くへ来たもんだ」を思い出す。
田舎の高校に赴任した先生の役で
マドンナ的存在の女教師(紺野美沙子さんなど)や
悪ふざけばかりする生徒たちなど(山田隆夫さんなど)の
ぶつかり合いの中で
さまざまな「青春」のようなドラマを生み出した。
また、木の実ナナさんとの
混浴露天風呂サスペンス(シリーズ)も印象に残っている。
さらに夏休み期間のころに見た
再放送の「やる気満々」というドラマでも
存在感が大きかった。
息子さんの隆志さんもミュージシャンとして
有名になったが
別の親としてしゃしゃり出ることもなく
本当に「役者」としての
自然過ぎる一生を終えたと思う。
なんだか、ぽっかりと大きな穴があいた。
(「ひよっこ」ではそこまで見ていなかったのだが…)
そんな感じ。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。