この番組にめぐりあうことが出来て
良かった。8日深夜にBSフジで放送された
「命をつなぐ あの日海に生かされて」秋田テレビ制作の
ドキュメンタリーだ。
秋田の赤十字看護大学(短大と併設)で教員を
しながら、アウトドア防災の普及活動を行う
及川真一さんを取り上げていた。
いまの職場に赴任する直前に
東日本大震災に遭遇し、住んでいた仙台から
石巻へ(石ノ森萬画館に家族と行く)向かった途中で家に帰りたくなり
高速で引き返して帰宅したことで、
津波にのみ込まれずに済んだが
被災地に寄り添えぬまま秋田に行ったことから
「被災地に寄り添えない」そこで、
新たなチャレンジとして
防災のあり方を変えることを考え始めたのだ。
被災した子どもたちを海で楽しんでもらうイベントを行い、
(2011年の8月から2013年まで開催。)
学校で学生たちから
ボランティアを募って避難所の設営や
冬の雪の中でキャンプ飯をつくって
みんなで食べるなど
樂しみながら防災のための知識と実践を
共有しあっている。
けっして「教育」や「訓練」ではないのだ。
しかも、このアウトドア防災を
学校や子ども向きだけでなく
地域活動の中でも普及させて
キャンプをやったことがない
お年寄りの方にも出来ることを広めるなど
なんだか秋田の人たちがうらやましくなってしまった。
飯盒炊飯で炊き込みご飯をつくって
おいしく食べて、ちょっとした失敗があっても
経験のうちだと楽しめる余裕があるのはとても良いことだ。
及川さんは母子家庭で育ち
その中で人のために生きることを知ることで
介護福祉士になり、16歳で知人に誘われたことからサーフィンを始めて
海と向かい合うことで
あの震災の後も海を恨むことはなかった。
しかし生まれ故郷の石巻から遠くなったからこそ
あのときの記憶を秋田で語り伝え、
そこから防災を知って考えてもらおうと
現在に至っている。
このように防災ボランティア活動ができたら
多くの人と安心感を分かち合えると
思った。でもキャンプは無理なので
発電機や食料の調理法から考えて見ようかなと思う。
飯盒のご飯を味わったのは大学の合宿以来まったくなし。
なんだか一人でもやってみたくなったが
当分は無理、残念だ。