最期まで戦争の愚かさと平和の尊さを訴えた 宝田明さん逝く

「所属事務所関係者によると、

 宝田さんは11日に雑誌の取材を受けた。

 3時間以上に及ぶ長時間なものだったが、

 疲れた様子を見せることもなく、

 ロシアによるウクライナ侵攻を厳しく非難するなど、

 平和への思いを熱く語っていた。

 帰宅後の同日夜になって、

 腹痛や「熱っぽい」などと体調不良を訴えた。

 12日午前に救急車を呼んで病院に救急搬送、

 そのまま入院した。

 病院では肺炎の治療のために会話はできなかったが、

 筆談で『おれはいつ退院できるのか』『部屋は何号室だ』

 と周囲に聞くなど、意識はハッキリしていたという。

 ところが、13日午後11時ごろに容体が急変。

 14日0時31分に、妻の将未(まさみ)さんにみとられながら亡くなった。」

俳優の宝田明さん。

映画「ゴジラ」など多くの名作に出演。

さらにテレビでもドラマやCMなど多方面に渡って

活躍の場を広げていった。

しかし、このブログでは

「新聞うずみ火」がらみで

ゴジラ」から原発集団的自衛権などの

当時のアベ政権の危険性を厳しく主張したことを

忘れてはいけない。

shiraike.hatenablog.com

宝田さん満州中国東北部)に生まれて引き揚げを体験した

自らの生い立ちと

ゴジラで主演となったことを重ねて

近代化する戦争と日本国憲法9条がありながらも

周辺の情勢悪化の中で

日本が再び「戦争が出来る国」になることの危機を

強く訴えていた。

ゴジラの物語が

未来において現実化(怪獣の襲来ではないが)したら

どうなるだろうかを

ゴジラを観て知ることで考えてほしいと

望んでいたのだ。

だが、「シン・ゴジラ」では

宝田氏の思いとは大きく違った

ストーリーになっていたことから

直接に異議ありとは言わなかったが

平和を護り続けることの重要性を

語り続けていたのだ。

 

この思いを決して忘れません。

ご冥福をお祈り申し上げます。

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