きのうの「ザ!世界仰天ニュース」を見て思ったこと(オープン戦開幕を前に)

やい!巨人軍放送局の日本テレビめ!

よくもこんな番組を放送しやがって!

てめえの、いやジャイアンツのOBがこんなことをしたら

お前たちは「ザ!世界仰天ニュース」で

こんなことが出来るのか!

オープン戦を目の前にして

千葉ロッテマリーンズを貶めて

ダメージを与えるためにこんなことを企画したとしたら

絶対許さないぞ!

 

と、言ったところで

どうにもならないことはよくわかっている。

千葉ロッテの前身であるロッテオリオンズ

活躍した選手が殺人犯で逮捕されて

無期懲役の判決をうけて現在も服役中だと

いう事実が隠しようがないのだから。

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きのうの放送は

「スーパースターの転落人生SP

 元人気プロ野球選手が起こした

 強盗殺人事件を再現。

 ヒーローはなぜ闇に堕ちたのか?」と題して

元ロッテ・千葉ロッテの投手だった

小川博受刑者の犯罪行為に至るまでのことを

やっていた。

プロ野球選手が犯罪に手を染めたことで

「なぜ?」と思う人も多いからだろうと思うが

現役時代の小川博のことを知っている身としては

辛いことだ。

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もう20年くらい前にプレナ幕張のなかにある

マリーンズショップで買った

千葉ロッテマリーンズ球団50年史」より。

(1999年10月23日初版・株式会社スリーライト刊)

ページをめくると、

1988年のシーズンに関する記述に書いてあったのがこれだった。

(72ページ)

「投手陣で奮戦したのは、荘(勝雄)、村田(兆治)、小川、園川(一美)の

 4人の先発投手で、揃って二桁勝利をあげる。

 これは1971年(東京からロッテに球団名が変わった年)以来の

 チーム記録となる。」

「中でも小川が、サイドスローからのストレートとシンカーで、

 面白いように三振を奪う。

 勝利数は10だが、右投手では初の、

 投球回数を上回る奪三振数を記録する。」

この年は仰木彰監督率いる近鉄バファローズが

優勝めざして最終試合のダブルヘッダー

2連勝できずに涙を呑んだ。(西武ライオンズが優勝・日本一に。)

あの時の対戦相手がロッテオリオンズ

場所は本拠地だった川崎球場

プロ野球史に語り継がれる「10・19決戦」である。

news.yahoo.co.jp

この2試合のうちの第一試合の先発は

近鉄は小野和義、そしてロッテは小川だった。

だが、プロ野球ファンの大半が

近鉄に熱い注目を注いだなかで

「8回⅓、131球、被安打4、9奪三振、与四球3、

 3失点、自責点3」という小川の成績は

記録だけのものとなった。

近鉄が勝利を決めたときに投げていたのは

リリーフエース(当時)の牛島和彦だったからだ。

翌年、小川は肩の故障で戦線離脱。以降

二度と先発ローテーションに戻ることが出来ずに

1992年限りで現役を退いた、というよりは

クビになったと言ってもいいかもしれない。

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千葉ロッテマリーンズ球団50年史のデータ集より。)

番組では故障した時からギャンブルにはまり、

二軍トレーニングコーチになって年俸が下がっても

現役時代の乱費癖が治らず

契約金を使い果たし借金を重ねて

ヤミ金に手を出したことが

犯罪に至ったことを詳細に放映した。

当時はトライアウトもなければ

引退後のセカンドキャリアということも

球界全体と取り組む前のことであり

さらにギャンブルなどの「依存症」に対して

社会的関心が全くなかったころの時代である。

「立ち直ろうと思えば立ち直れたかもしれないのに」

と中居くんが番組でコメントしていたが

もうあの頃には依存症が底なしになって

誰にも相談できなかったのかもしれない。

時代が悪かったといえばそれまでだが

受刑者となった小川博に残されたのは

「後悔と反省」だけなのである。

 

ほんとうはここで書きたくなかったのだが

マリーンズになって

小川の背番号だった「26」は

ファン全員の背番号となって

「栄光のためみんな一つに」を表す数字になったが、

その後に

内野手だった大嶺翔太が金銭トラブルによって2018年に

任意引退した「事件」もあった。

借りた相手は反社とのかかわりあいはないと球団発表だったが、

兄の祐太も今季から中日の育成選手となってマリーンズを離れてしまった。

 

プロ野球選手は常に厳しい中で戦い続けなければいけないが

だからこそ、

どこに落とし穴があるかがわからないし

気が付かないうちに地獄に手を突っ込むことも

あるかもしれない。

しかし常にファンは期待を裏切らないでほしいと

心から願っている。

例えユニフォームを脱いだとしても

かっての活躍を知っている

元ファンがいることも忘れないでほしい。

 

もう、それしか言いようがないのである。

 

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