まずは昨年の話から。
師走の12月14日の東京新聞朝刊の千葉面で、
以前ブログで何度も書いた
松戸市の矢切耕地で
水田を復活させる活動が行われていることを
大きく取り上げた。
地元の矢切ネギ農家の
唐沢圭輔さん(42歳)が
情報誌「ちば食べる通信」編集長の
佐藤謙太さん(43歳)とタイアップして
10月にSNSで参加者を呼び掛け、
草取りから始めて11月に土づくりを行い
来年春には田植えが出来るようにするのを
目標にしているそうだ。
耕作をしなくなった田んぼを唐沢さんに依頼された面積は
約430㎡というからかなり広い。
ちなみにこれまで参加した人たちは10人以上というから
盛り上がりもあり、なにより
「田んぼがないと矢切耕地が維持できない」ことを
知ってもらうことを訴える効果もある。
なんとネギは暑さに弱い作物で
水稲(イネ)の蒸散作用が畑の暑さを緩和させていることで
田んぼとネギ畑は共存しなければいけない関係だと。
「農業体験は田植えや単発の収穫が一般的だが、
継続的に参加することで理解が深まる。
何よりも田んぼを復活させ、
米が収穫できたら楽しいと思う。」
と唐沢さんのコメント。
そういえば以前矢切耕地の集会に参加したとき
このような参加をよびかけるビラをもらった気がするが
それとは違うようだ。
いずれにしても
このような形で田んぼづくりの体験に参加することで
矢切耕地のことを考える機会ができたのは
とても良いことだ。
これから寒さが強くなってくるが
唐沢さんはトラクターで定期的に深く耕し
刈った雑草とまいた米ぬかを混ぜて微生物の発酵をうながし
しぶとい根っこを霜に当てて枯らすことで
土づくりがさらに進むようにするとのこと。
次回はあぜ道や水路の補修をする予定だとのこと。
ぜひとも参加してみたい。
そしていま、
松戸市は2022年度当初予算案を発表。
法務省職員宿舎跡地の取得費に約27億円を計上。
市役所の移転に使うのかと思われたが
今後議会と議論を深めるとか。
矢切耕地のことは
民間に任せるしかないということらしい。