TBSテレビの「報道特集」が火付け役になったことで
県だけでなく農水省まで動き始めた。
まさにお灸をすえようというわけだ。
節分の日の東京新聞特報面。
農水省が全国で「熊本産」として出回っている
「あさり」のサンプル31点をDNA分析したところ、
97%に当たる30点で「外国産」混入の可能性が高いと判断された。
すなわち中国・韓国から輸入してそれを沿岸にばらまいた上で
畜養してもゴマカシがきかなくなる上に
まったくそれをやらずに出荷しても
今後は必ず足がつくことになるのだ。
この原因はあさりの漁獲量が近年どこでも
大幅に減少していることにあるようで
今回以前に、
2004~05年に北朝鮮産のあさりが熊本産に偽装されたり
2012~13年には千葉県の水産業者が
中国、韓国などから輸入されたあさりを
国内産に偽装して出荷したのが発覚したケースがあるそうだ。
牛肉のようにトレーサビリティ(個別番号をつける)ができないことから、
完全に偽装を防ぐことは貝類は難しい、
そこで漁獲量を増やすために
「産地ごとに県や漁協が協力して監視を強め、
国は不漁の原因を研究して漁場の環境改善に
取り組むべきだ。
あさりを海洋資源と位置づけ、
地道な活動を続けていくしかない。」
垣田達哉代表・記事中のコメントより抜粋。)
これまで潮干狩りに行けば
あさりが獲れるのは当たり前だと信じられていた。
しかしもうそんな時代ではなくなったのだ。
庶民の味方だったあさりも
資源として枯渇していることを
消費者である私たちもしっかりと認めなければ
まだまだ産地偽装をなくすことが出来ないことを
覚えておこう。