追悼 水島新司さん

ああ、この方も彼方の人となったのか。

漫画家の水島新司さんが10日に亡くなったという

webニュースを見た。

www.asahi.com

私は50代だが、ちょうと小学生時代に

週刊少年チャンピオンで「ドカベン」を連載中で

フジテレビでアニメ放送もやっていた頃だった。

親に付き合ってテレビでプロ野球中継を見ていた自分が

本当に野球の魅力を知ったのは

このドカベンだったのだ。

主人公の山田太郎は当時の私と体形がそっくりで

鈍足なのもそっくりだった。

しかしバッテリーを組んだエース里中智をうまくリードし

明訓高校野球部を春夏2回も甲子園で全国制覇に貢献したのだから

(後作品の「大甲子園」も含む)

野球ってこんな可能性もあるんだと強く感じて

さながら水島作品で「野球」に詳しくなって

のめり込んでいった感じだった。

あぶさん」だってそうだった。

酒飲みの野球選手なんてありえないと思ったら

代打屋として活躍して連載後半には

「球聖」と呼ばれるまでに。

なんと水島さんは「下戸」だったことを

連載終了後に告白したが

それがかえってフィクションながら

リアルな作品になったのではないだろうか。

ちなみに最後に読んだ新作も

ソフトバンクのコーチをやめたあぶさん景浦安武)が

大阪の高校の連合チームの練習に参加してアドバイスしたら

なんとそのチームが1回戦で勝ってしまうというストーリー。

野球狂の詩」では女性プロ野球選手を誕生させてしまったのも

ありえないだろうと言われていた(1980年代)が

いまや本当のことになったのだから

その先見性にも驚くが

いまから10年以上前に買った

「草野球列伝」(メディアファクトリー刊)では

なんと草野球の助っ人に駆り出された女の子が

打って守っての大活躍。

なぜかと思ったら

実は野球経験のある「男の子」だったという物語だった。

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野球の楽しさと素晴らしさを

たくさん届けてくれたことに

今はただ感謝を。合掌。

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