謝罪がしっくりこない「河瀬直美が見つめた東京五輪」のねつ造行為

これを書くことは非常にいやだが
やらなければいけない。
NHKーBSの「河瀬直美が見た東京五輪」で五輪反対のデモに参加している
男性のインタビューの映像に
「実はお金をもらって動員されている」というテロップをかぶせた件。
ネットやSNSで騒然となったことで
今週になってNHK
自分たちが勝手に入れたことで
監督の河瀬氏に何も関係はないと謝罪したと新聞各紙が報道した。
だが、どうも釈然としない。
きのうの日刊ゲンダイ
ラサール石井さんがそのことについて
書いてあったの読み、
そうそうそこなんだよと強く感じたので一部抜粋して自分の考えも。
「なぜ『金をもらっている』という事実がテロップ処理なのか。もちろん
ドキュメントにもテロップ処理がある。『このあと男は口を閉ざした』などと相手方から取材を拒否された場合、または不覚にもその映像が撮れていない場合、あるいは撮れたが
音声状態が悪い場合だ。」
「しかし、これはそもそもサブの監督である島田氏が取材しているシーンを撮ったものだ。であれば
NHKのカメラが回っていなくとも、
島田監督のカメラには
この文言(お金をもらって動員)が
収録されているはずである。
どうしても使いたいならその映像を借りるべきだろう。このシーンを使うことは当然両監督の了承があるはずだし、2人とも試写も当然見たはずだ。もし素材を使うことが許されなかったのなら、これほど核心に触れた部分を、撮れもしないでテロップで処理するのはドキュメントとしては感心できることではない。」
ラサールさんは柔らかな言葉で
指摘しているが、ハッキリ言って
NHKは事実の映像を用いて
河瀬・島田氏の勝手知らない所で
「ねつ造」をしたということだ。
しかし河瀬氏らは新聞の取材に対し
「悲しいことだ」とコメントしたが
NHK側に抗議することもなければ
その男性に双方とも謝罪が一切されていない。
そしてラサールさんは
「ディレクターにはかなり確信犯的なものがあったのではないか。
この番組の制作が大阪NHKであることも意味があるのではないか。
関西出身の河瀬監督との親和性だけだろうか。2025年に予定されている
万博のプロデューサーにも河瀬氏は名を連ねている。」
いわばこの「ねつ造」はNHKと河瀬・島田氏が共謀めいた「何か」が動いた疑惑も考えられる。
おとといの同紙では河瀬氏が安倍明恵氏や麻生太郎甘利明氏との過去の関係も暴露されている。

「映画は『河瀬直美が見つめた東京五輪』ではなく、『河瀬監督とその仲間だけが見つめた東京五輪』になるのではないだろうか。」 とラサールさん。
もちろんこんな映画に多額の税金がつぎ込まれるのは許せないし、
NHKはちゃんと検証番組をつくるべきである。
理解不能の謝罪で終わらせるなよ。