大阪と京都の「放火」事件について

大阪市心療内科クリニックの放火殺人事件について

容疑者の氏名と顔が明らかになったことと

事件前の動きが伝えられた。

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おととい発売のゲンダイ週末特別版では

事件後に重体で病院に収容された容疑者は

61歳の男性で事件当日の30分ほど前に

同じ市内のクリニックから約3.5㎞離れた自宅で

ボヤが起きていたことが判明したと

NHK ニュースが報じていたと。

警察は引き続き今回の事件との関連性について

調べるとしていたが

バンキシャ!」では独自に写真を入手して

氏名と顔などがわかったと報じていた。

しかしこのブログでは書かないことにした。

番組によると現場のビルの前で

自転車1台を押収したということ。

現場に運転免許証とクリニックの診察券、

さらに防犯カメラに犯行の様子が映っていたことから

容疑者を特定した報じているが、

まだ大阪府県警本部(府警)が容疑者の氏名・年齢・職業を

記者会見で明らかにしていないからだ。

もっとも府警は自宅とされる場所を

現場検証をはじめていて

本人が証言できない状況でも

客観的な証拠を固める動きを進めている。

そして院長(49歳)の死亡が確認された。

映像では親身になって接してくれた院長のことや

クリニックの存在を頼りにしていた人の声を取り上げていたが

果たして容疑者はなぜそのようなことをしたのか、

そして「心神喪失」があったのかを含め

捜査がどれだけ真実に迫れるか。

難航が続きそうだ。

さて、お隣の京都でもテレビは取り上げないが

許されない放火事件で容疑者が逮捕された。

「12月6日、京都府警が、放火の容疑で奈良県桜井市高田に住む、有本匠吾容疑者を逮捕しました。有本容疑者は22歳、無職です。8月30日午後4時ごろ、在日コリアンが多く住むウトロ地区の空き家に放火し、空き家と近くの倉庫など計5棟が全焼、住宅2棟が半焼しました。

 ウトロ地区は、戦時中に飛行場建設のために動員された朝鮮人労働者が居住しており、今でも在日コリアンが多く暮らす地区です。ウトロ地区の住民たちが中心となって、『徴用工』の歴史を紹介する『ウトロ平和祈念館』を2022年4月に開く予定になっています。

 『ウトロ平和祈念館』での展示候補として、かつての朝鮮人労働者らの宿舎跡から回収した生活用品や食器棚を、倉庫で保管していましたが、有本容疑者による放火で、この倉庫が全焼、近くにあった住民運動の立て看板十数枚も焼けてしまいました。」

「有本容疑者は、7月にも、名古屋市にある韓国民団愛知県本部の敷地内の建物(在日本大韓民国民団施設)に放火し、雨どいなどを焼損させた器物損壊などの罪で11月、名古屋地検に起訴されています。」

(IWJからのメール速報より。)

こっちの放火事件は明らかに

在日朝鮮・韓国人に対するヘイトクライムであるのにもかかわらず

報道が及び腰だ。

それだけではない。容疑者の名前を報道しようとしていない。

大阪の事件とは真逆だ。殺人を犯していないとはいえ

放火犯の疑いのある人物であると警察が捜査している点では

同じではないか。

日本人ではないことを理由に

報道における「差別」は絶対に許してはいけない。

www.kyoto-np.co.jp

ついでに、金子総務相はきのう大阪の事件を受けて

全国のビルの緊急の立ち入り調査を要請したが

スプリンクラーのないところに

病院やクリニックの開業を許可する行政の在り方が

おかしいのだ。

歌舞伎町の火災事件など防災に関する建物規制が

強くなったといっても

まだまだ落とし穴が多い現状を

いまの政治は反省をしなければならないのだ。

www.nikkei.com

www.softbank.jp