NHKのEテレで見た 遠野のコメを復活させてどぶろくと料理にしたマルチな人

「見るテレビがないわね」

うちの母(70代)が帰宅した私に

そうボヤいた。確かに

秋分の日で番組改変期となれば

特番ばかりでいつも見ているのがなかったり

どれを見ても似たようなのばかりでは

こんな文句が出ても仕方がない。

 

風呂から上がって

夕食をとりながらなんとなくチャンネルを合わせたのが

NHKのEテレ、

「連食テレビエッセー きみと食べたい」。

杉咲花とエッセイストの平野紗季子が

岩手県遠野市を旅してそこの地元の食を味わうという内容。

最初は銘菓「明がらす」が紹介されたがまだそれは序の口だ。

こだわり | 明がらすについて | まつだ松林堂 (akegarasu.com)

メインになったのは佐々木要太郎さんが経営するレストランだ。

最初に出たのはじゃがいもそっくりの「芋サラ」。

じゃがいもとチーズと野菜をうまく生かして

見た目と味を高めている。

さらに納豆をハンバーグ上にまとめて焼いて

真ん中に卵黄をのせてソースを周りにかけている一品も

二人は満足そして感動していた。

さらにイサキのお造りには2011年に仕込んだカラスミを乗せていた。

ここから「発酵」にこだわる佐々木さんのやり方が見えてきた。

実際に一時途絶えていた地元米「遠野1号」を自力で育て

収穫したらどぶろくも自家醸造し、

さらにそのために使った麹を使って

豚肉の馴れずしをつくるなど、

すべてをふるさとの環境や空気を活かした、

そしてフードロスなどの問題についても

乾燥野菜などをつくるなど、

食べ物を無駄にしない工夫を考えている。

 

「人間はここにいるだけで地球に負担をかけている。

 だから最後は自然に還すようにしていきたい」

 

これはまさに理想の生き方だが

自然の共生はまさに難しいものがある。

しかし佐々木さんは自らの得意分野で

多くのお客さんを結びつけることに成功し

あくまでも自然に逆らわないやり方を追求しているから凄い。

このすべてを知って、私はすがすがしい気分になったが、

お二人は佐々木さんの情熱に共感した気持ちを抑えられず

帰る前に駅のソフトクリームでクールダウンしていた。

果たして私も「とおの屋 要(よう)」に一泊二日で滞在すれば

そうなるだろうか?

まだ遠野に行くことは出来ないが、あのどぶろくだけは

一度でいいから呑んでみたいなぁと。

いつになることやら。まだわからない。

(一部敬称略、再放送は26日の午後6時半から)

料理、どぶろく醸造、米の栽培。全てを自らの手で。[とおの屋 要(よう)/岩手県遠野市] | ONESTORY (onestory-media.jp)

連食テレビエッセー きみと食べたい - NHK