マツモトキヨシがドラマになった!

1日、チバテレ(千葉テレビ)で放送された

開局50周年記念ドラマは

「チバケンのマツキヨさん」。

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ずばり、主役はマツモトキヨシ(マツキヨ)の創業者で

松戸市長の松本清だ。

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昭和初期(1932年)に地元・小金町(現・松戸市)で

創業した小さな薬屋を

日本一のドラッグストアチェーンに育て上げ、

市長時代に「すぐやる課」をつくって

地方自治に大きな改革の波を起こした一代伝だが

そこは1時間のドラマということで

まず最初に清(長谷川朝晴)と寿子夫人(大塚寧々)との

馴れ初めから始まって、そのきっかけは

客だった寿子の「欲しい物」に応えるために

電車で4駅の距離を自転車で走って

知り合いの薬局から仕入れたことからだという話。

初耳だなと思ったが、

実は25年前に買った

マツモトキヨシ伝・すぐやる課をつくった男」

(樹林ゆう子著・小学館刊)にも

それが載っていて全く気が付かなかったことが

あとでわかった。

その後、経理の人間の使い込みで

自宅の備品が全て差し押さえられて

涙を浮かべて謝った清に

「なにもなくなったわけじゃない。

 マツモトキヨシがあるじゃないですか」と

寿子が励ましたこと。

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そして日本一の薬局を目指して

あちこちから寿子や社員の尽力で集めた

借金で自社ビルの店舗をつくり

次男の南海男(中村俊介)に新たなドラッグストアチェーンの拡大への

道筋をつくったことも物語になっていた。

ここでは最初の自社ビル店舗は柏で(松戸じゃない!)

上野アメ横への進出から、

東京都心部への「進撃」が始まったことを

改めて知った。(渋谷ハチ公前店だと思ってたが違っていた!)

テレビCMで知名度が全国区になった

「マツキヨ」の基礎は

こうした地道な一歩をコツコツと積み重ねてというわけだ。

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(上野アメ横店は薬局としては初めて2階に化粧品やヘアケア商品の売り場を置き

 3・4階には売れ筋商品の倉庫をつくって、お客さま第一主義を形にした。)

 

そして、市長としても大きな成果となった

「すぐやる課」。

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(初代課長は故・臼井銀次郎。ドラマでは小手伸也が演じた。)

当時は課長と職員の2人だけだったすぐやる課。

しかしさまざまな依頼で初日からフル回転状態で

あっという間に5人態勢に人を増やして

いまではスズメバチ駆除などで

市民の要請に応えつづけている。

また「ながいき課」「しあわせ課」の設置や

市立病院の病床を増やすなど

いまの松戸市の医療・福祉政策の基礎をつくり上げて

2期目の途中で死去したときは

惜しむ声が多くに市民から寄せられるほどだった。

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(「市民の役に立つ人がいる所」それが市役所。

 いまでも松戸市役所の入り口に掲示されている。)

 

私は、母親から松本清市長のことを何度も聞いている。

市長としての報酬は受け取らなかったこと、

昼食はいつもインスタントラーメンだったこと。

そして乳幼児突然死症候群を撲滅させるために、

保健婦派遣を進めて

市立病院に初めて乳幼児の救急外来をつくったこと。

とにもかくにも経営者としてのアイデアと行動力を

松戸市の発展を尽くしたことは

これからも語り伝えていきたいと思ったところに

このドラマはとてもタイムリーだと感じた。

そうでなくてもいまはコロナ禍だ。

松戸市医療機関でのPCR検査の無料化(2回まで)を

実現させたが、松本清が市長だったら

もっとスゴイ発想を仕掛けて・・・なんて

ことをつい考えてしまう。

(再放送は8日夜7時、チバテレで。)

開局50 周年記念ドラマ 「チバケンのマツモトさん。」|チバテレ (chiba-tv.com)

『すぐやる課をつくった男―マツモトキヨシ伝』|感想・レビュー - 読書メーター (bookmeter.com)

松戸市PCR検査センター|松戸市 (city.matsudo.chiba.jp)

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