東京・大阪など4都府県に出た
「コロナ」緊急事態宣言のあおりで
様々な催し物が中止になったり
娯楽・文化施設が休業したりで
ゴールデンウイークはまさに
「ずっと休日なら家にこもってろ!」というムードの中で
都内の寄席は通常通り興行をやるというニュースには
大きな喜びだった。
【新型コロナウイルス】緊急事態宣言でも営業継続を決めた寄席の矜持…なぜ決断?|日刊ゲンダイDIGITAL (nikkan-gendai.com)
ところがきのう、東京都から休業要請を受けて
来月1日から11まで寄席の公演も中止するという
ニュースが飛び込んできたのだ。
浅草演芸ホール、末広亭など都内寄席5月1日から11日まで休業 都の要請 - お笑い : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
もともと都から「無観客開催要請」があったが
当然ながら寄席は客があっての良さがあるから
落語協会などの演じる側からも
「受け入れられない」ということで
25日以降も有観客で感染防止対策を施した上で
公演を続けてきた。
しかし再び都からの打診を受けて
無視できなくなったようだ。
「西村康稔経済再生担当相が26日の記者会見で、寄席や演芸場に対して『支援策を活用して休業要請に応じてほしい』。加藤勝信官房長官も27日に『さまざまな不満もあると思うが協力してほしい』と発言していた。」
(日刊スポーツの記事、上記のHPより)
国も寄席側の「強行」には眉をひそめるも
結果には都に圧力を「かけてもらった」というわけだ。
こんなバカなやり方は到底許されるものではないが
超党派「落語議連」の声明も
「東京都から受けた「休業要請」を受け入れるとした落語業界の苦渋の決断を、落語議員連盟として重く受け止めるとともに、今日までの関係各位のご尽力に心から敬意を表します。」
という一方で
「寄席、落語に代表される日本の芸術文化は、まさに社会生活を維持するうえで必要不可欠な存在であります。しかし、四百年近くの長い伝統に裏打ちされた寄席をはじめとする日本文化の灯は、コロナ禍により消えかかっています。芸術文化関係者へのダメージは深刻にもかかわらず、他の業界と比べても政府の支援策は十分とは言えない状況を受け、令和3年2月24日には、落語に代表される芸術文化の現状を政府に伝え、要望をさせて頂いたばかりであります。」
落語議連、寄席の休業決断に「重く受け止める」当初の東京都の「無観客開催要請」に「実現は困難で受け入れ難いものだったことは間違いない」 : スポーツ報知 (hochi.news)
ということで今後も寄席文化を守るための
抜本的強化を政府に要請するというが、
もともと寄席は政府とか国家などから
独立した存在であり
権力との距離が離れていて当たり前の存在なのだ。
国立劇場にも演芸場はあるが
ここでの公演も国家に媚びることなく
やっているはずである。
寄席文化は興行をやってこそ成り立つものであり
本来のルールならば1000㎡以下の建物で行われるのだから
休業要請はお門違いである。
それでも国と都が中止を迫ったのは
「変異株」の影響というのは表向きの理由だろう。
本音は寄席ばかりやられると
政府のやってることはウソばかりであることがバレて
まさに「シャレにもならない」。
まさに野暮なやり方というべき。
だったらさっさと変異株の動きを明らかにして
一日も早くタダでPCR検査(ワクチン接種なんて待ってる暇なし!)
を受けられる施設を
全国にたくさん作ったほうがいい。
医療現場はどうなるって?
そんなのオリンピックに徴用される
医療従事者をちゃんと現場で仕事できるように
待遇を改善させればいいでしょうが。
なにより笑ったほうが健康に良いはず。
最近のテレビのバラエティーがつまんないと思う大人たちに
寄席の存在は一番コロナ禍に効くでしょうに。
わざわざ都心に密集? 国営ワクチン接種大規模会場設置に課題多く:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
都内の寄席、一転休席へ 「よくやった」と言われたが… [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル (asahi.com)
「東京五輪・パラ実施時の医療提供体制が提示されないまま」丸川五輪相が小池都知事に不快感:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)