おととい24日のTBSテレビ「報道特集」を見て仰天した。
大阪と兵庫の医療崩壊がここまで来ているとは
思わなかった。
2008年に脳腫瘍を発症した男性。
摘出手術と薬物療法などの闘病生活を重ねて
仕事ができる状態まで回復したが
昨年はじめに再発が告げられ
再手術が必要だといわれた。
大きくなると奥のほうにあるから
摘出が出来ないと言われたことから
すぐに同意し、3月に予定で入院予約をとったが、
なんと入院日が未定。
コロナの重症者を受け入れているため
入院も手術が順番待ちに。
一刻も早くのはずなのに
これでは心が疲れて狂って病むのは当然だが
その男性の胸に突き刺さったのが
これだ。
男性はこう語っている。
これは運が悪かったとか
大阪だけのことだろうと思うのは簡単だ。
現に25日から大阪を含む4都府県に
緊急事態宣言は出ている。
しかし後手後手に回った
医療現場の対策の結果がこれでは
おちおち病気もケガも出来ないし
国は仕事を休みにした分の所得を完全補償をしてくれるのならば
GWだろうがなんだろうが
家にずっと引きこもってもいい。
一般国民の意見はみんな同じである。
「自粛疲れ」はウソである。
先が見えない不安を解消できるものが見つからないのである。
この男性も
手術が住んだら完全に社会復帰できるのに
その機会が奪われているとインタビューで訴えた。
政治はコロナ禍に敗北しているのだ。
こちらは兵庫・西宮の長尾クリニックの取材映像より。
無症状でPCR検査は陰性だが
肺炎の症状が急に出た患者が多くなり、
感染防止のために時には
センターの玄関で治療をせざるを得ない状況に
追い込まれた。
変異株の感染者(検査では反応しない)が明らかに多くなった
証拠である。
「大阪は滋賀が受け入れたようだけど
こっちは岡山か徳島か、
西へ運ばなければいかんのか。」
PCR検査で陽性が確認されたら
保健所に引き渡すルールになっているが
その保健所もてんてこ舞いなので
院長の長尾和宏さんがもしもの時に
あちこちに電話をかけて入院先を探しているのだ。
映像の患者はのちに症状が落ち着いて
最悪の事態が避けられたが
5月12日までこのパニックはそう簡単に
収まることはないだろう。
東京を含む関東地方も
決して他人事ではないのだ。
大阪、重症センターすら「ベッドはあるがソフトがない」 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル (asahi.com)
長尾クリニック 尼崎市|内科・整形外科・乳腺外来・認知症外来・在宅医療・人間ドック (nagaoclinic.or.jp)