東京五輪・パラリンピックのボランティアは「進むも地獄、退くも…」

先月4日発売の「日刊ゲンダイ」の

室井佑月さんの連載コラムを見て

ビックリしてしまった。

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小田嶋隆さんのTwitter

東京オリンピックパラリンピックのボランティアに関する

つぶやきを取り上げていたが

その内容に「マジか!」。

小田嶋さんのつぶやきに貼り付けてあった

NHKのWEB記事を見てみたら

ボランティアを辞退した人に

やっぱりやってほしいということで、

東京都が再度の「意向確認」の調査をすると。

小田嶋さんはこれを

「ストーカー行為に当たらないだろうか」と指摘。

室井さんも、

「うんうんあたしもそう思う。嫌だって言ってるんだから、

 もう嫌なんじゃん」と。

 

もともと大量に辞退者が出たのは

森喜朗のあの暴言がきっかけで

さらに自民党二階俊博幹事長が

「また落ち着いて静かになったら、その人たちの考えもまた変わるでしょう」

「どうしてもおやめになりたいということだったら、

 また新たなボランティアを募集、

 追加するということにならざるを得ないということだと思います」

と言ったことでさらに辞退者が増えたという次第。

 

もともとボランティアとは

本人の自発的な行動が尊重されるのだから、

辞退するのは

募集した側に明らかな落ち度があるからなのだ。

「やってもらって当たり前」ではなくて

「やってくれてありがとう」という

態度が大事なのだ。

さながら組織委員会と国政サイドの落ち度を

東京都が何とかなだめている構図になるようだが、

どちらもなんで辞退者が出たのかを

ちゃんと理解させようとお偉方に

真の反省を促さないとダメなのだ。

でも「意向確認」じゃ真逆である。

それこそ小池百合子都知事

辞退者一人一人に土下座して

誤らなければいけない。

そこまでやらなければ気持ちよく

ボランティアに参加することは難しいのである。

 

なお室井さんは東京新聞でも記事にしていた

大学院生が聖火ランナーを辞退したことについて、

その人が走る予定の長崎県

「諸般の事情」「組織委への不満」ということにしてくれないかと

提案したことにも怒っていた。当然である。

個人的に森喜朗に怒ったから辞退したのだから

なにも本人に成り代わって忖度しなくてもいいはずだ。

それとも島根県の知事のように

地元選出の国会議員から「指導してやる」と言われるからか?

 

「なんか、マジでヤ〇ザ体質の祭典になってきたな~」

と室井さん。確かにこんなことが明らかになるほど

五輪に対して冷めた気持ちになるのは

私だけではないと思う。

聖火リレーがスタートしたといっても

である。

 

あ、それも大阪が

まん延防止等重点措置が適用されれば

聖火リレーが中止になるとか

言ってますね。

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(3日発売・4日発行の日刊ゲンダイより。)

【東京五輪】聖火リレーが大混迷 吉村知事が「中止」を示唆(東スポWeb) - Yahoo!ニュース

東京五輪、海外ボランティア受け入れ断念 一部は特例で入国へ | 毎日新聞 (mainichi.jp)

小田嶋隆さんはTwitterを使っています 「辞退を申し出た人間に対しての再度の「意向確認」って、ストーカー行為に当たらないのだろうか。」 / Twitter

辞退のボランティアに意向確認へ|NHK 首都圏のニュース

また「火に油」二階俊博幹事長! 五輪ボランティア大量辞退に「落ち着いたら考え変わるでしょう」: J-CAST テレビウォッチ【全文表示】 (j-cast.com)

聖火走者辞退で別理由提案、長崎 女性蔑視に反発の大学院生へ:東京新聞 TOKYO

Web (tokyo-np.co.jp)

聖火リレー「早期に結論」 大阪の感染状況悪化で―東京五輪組織委:時事ドットコム (jiji.com)