以前このブログで書いた
ガフマヤーの会の代表、
具志堅隆松さんのハンガーストライキで
多くの人たちからの
励ましや応援の声が寄せられた。
しかもそれだけではない。
9日の東京新聞社会面では、
60人もの若者たち(10~20代)が
この具志堅さんの行動に応答する
緊急ステートメントをWEB上で発表したと報じた。
名前を連ねた人たちのうち
3分の2が本土の人で
その中にはあの坂本菜の花さんもいた。
しかも「呼びかけ人」としてだ。
「『今回の件については、なんとしても止めたいんです。これは基地に賛成とか反対とか以前の、
人道上の問題だ』
3月1日から沖縄でガマフヤー(遺骨収集者)の具志堅隆松さんが
ハンガーストライキをはじめました。
沖縄戦犠牲者の遺骨の混在が指摘されている沖縄本島南部の土砂を、
名護市辺野古で強行される新基地建設の埋め立てに用いるという
日本政府の方針に強く抗議をするためです。
体を張って意思表示を行う具志堅さんのもとには、
実際に南部で戦争を体験された方々はじめ、
連帯する多くの県民が訪れ、計画の中止と、政府の方針に対して強い憤りを表しています。
このことを受け、具志堅さんの想いに呼応し、私たち若者有志は以下のことを求めます。」
この後に続いた要望とは、
速やかに本島南部の土砂採取において
国には計画の中止を、沖縄県には自然公園法33条2項など
あらゆる法律や条例を用いて早急な計画の中止または制限を決定させること。
そして本土のメディアはこの件を大きく報道すること。
(6日のTBSテレビ「報道特集」は大きく取り上げていたが)
さらに提言として、
1.菅首相をはじめとする日本政府関係者は沖縄の歴史、戦争から現在まで続く諸問題を学び、それらの根本的な解決に向けて動くこと。
2.日本に生きるひとりひとりが、この問題を沖縄という一地方の政治問題として捉えるのではなく、日本全体の戦後処理・戦争体験継承・人権意識・民主主義に関わる問題として、当事者意識を持って学び、議論する、開かれた場をつくること。
1については、かって翁長雄志知事時代に
官房長官だった現首相が
「私は戦後生まれだから・・・」と言い放ったことからだと思う。
そして2については
本土に生きる私たちにとって
耳の痛い提言である。
「なんで沖縄に米軍基地を押し付けるの?
てゆうかあなたたちは本当にこの問題を知ってる?
沖縄で激しい地上戦があって
多数の民間人の死亡者が出たのを知ってる?」
よほど関心がない限り
この問題に向かい合えない「ヤマトンチュ―」。
ほんとうなら学校による教育で徹底的に教えるのが一番だが
それも期待できないなら、
大人たちが動いて訴えて語り合って
考えて、わからなければ学習したりして
沖縄の歴史を知ることは
日本の歴史を知ることだとやるしかないと
いうことだ。
「沖縄戦の記憶を留め、沖縄に対する構造的差別を止め、そして民主主義と人権を尊重する日本社会を実現していくために、今回の土砂採取に関しては、まず戦没者の遺骨を収集する方々や、遺骨すらも抱きしめることができない遺族が訴える声に耳を傾けるべきだと考えています。そのために私たちは、遺骨を含む南部の土砂での基地建設に反対すると共に、いま沖縄で上がっている問題提起に耳を傾け、共に学び議論する動きをつくっていきます。みなさんも、当事者としてこの流れに加わって頂けないでしょうか。」
本土でこういうことをやったら
マスコミはもちろん世論、いや
世間一般の常識として許されないはずだ。
いっそのことここから訴えてみますか?
ちなみにきのうのブログで貼り付けた
東京大空襲の件でも
遺骨がお墓にない犠牲者のお墓がある。
南方での戦死者には
遺骨が渡されることがなく
フィリピンなどでは遺骨収集作業が進められていることもある。
基地建設のために
遺骨がないがしろにされる
そんな蛮行に正当な理由など
あるはずがないのだから。
18日、糸満市米須の土砂採掘を国立公園法に基づいて
業者が届け出た件を沖縄県が受理した。
玉城デニー知事は人道的にいけないということが、法律的につながるかを
一生懸命探しているとコメント。遺骨が混じった土砂採掘を止める
権限の洗い出しを庁内に指示していると。判断は来月16日以降に下される。)
金城美加代さんが31日までの予定で
ハンガーストライキを続けている。
「ウチナンチュ―として本土にも熱を伝えなければ」。)
辺野古埋め立てハンスト、本土からも支えたい 若者たちが緊急声明:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
具志堅隆松さんのハンガーストライキに応答する若者 緊急ステートメント (peraichi.com)
具志堅さんのハンストに呼応 若者たちが声明 沖縄 ニュース|OTV 沖縄テレビ放送