怒りをコントロールさせる方法について

怒りが止まらない。

しかし発散のしようがない。

だからとんでもない形で暴力として出ることが多い。

ではどうしたらよいのか。

その特効薬があるという。

「アンガーマネジメント」だ。

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もともとアメリカで道路交通事故が多発する原因として

1970年代から調査分析したら、

ロードレイジという衝動的な怒りがもたらしたことが多いとして、

それに対処する方法として普及し

それが生活全般にも広まって

2000年代になってから日本でも

少しづつ広がりを見せているということを

先月23日のTBSテレビ「報道特集」で知ったのだ。

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なぜ、怒りを行動にするのか?

その原因は「人」や「出来事」ではないと

日本アンガーマネジメント協会代表の安藤俊介氏が

説明する。

その要素は「○○べき」と思い込むことで

人や出来事を見たことでそれが裏切られ

破綻したということで衝動的に怒ると。

それさえなくせばコントロールが出来て

相手や周囲に恐怖と脅威を与えることはないと。

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怒りを制御して押さえ込むためには

上の写真のように

目の前で起きたことを

自分にとって重要か否か、

またそれが自分の力で変えられるか否か、

それを的確に分類できるかだそうだ。

これが出来ると、大半のことは

自分にとっては重要ではないし、

自分だけで変えられることではないと気づく。

わざわざ怒る必要がないということばかり。

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その分類が可能になるためには

まず怒りの衝動をすぐに行動に変えずに

6秒間、自分自身に「待った」をかけて

理性を取り戻してから

本当に怒ることか否かを判断すればよいと。

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これを3日間意識して常に思い出すように

練習を続ければいいと安藤氏。

 

実は私は年末の仕事の最中に

あまりの忙しさにイライラ感を爆発させて

周囲の働く人間に恐怖感を与えたとして

何度の注意されたことがある。

「冗談じゃねえよ!てめえらが俺をここまで追いつめたくせに!

 周りをみろよ!ヘラヘラ笑いながら仕事している奴がいる。

 ゴミ箱に飲みかけのペットボトルを捨てている奴がいる。

 ルール違反で仕事している奴がたくさんいる。

 平気で嘘をついて俺たちの仕事を乱している

 アマゾニアンが偉そうにしている。

 それなのになぜ俺だけ!死んでも許せない!

 覚えてろよ!」

あの時はそうだった。

しかし説明をした派遣企業の副所長は

「怒りを感じたら一呼吸を置いてから

 次の行動に移せばいいんだ。

 それでも爆発寸前になったら

 リーダーか俺を呼んでなんでも言ってくれ。」と。

まさに忙しくなっても

イライラや怒りをコントロールする方法が

あったのだ。

 

そしていま、私は忙しさがなくなった中で

イライラを抑える方法を試している。

さすがに一呼吸を置くのは難しいから

一つの現場にずっといないで

あちこちをまわって視点を変えて

ヒマになったら一呼吸を置いたり

誰もいないところで「ああ忙しい、馬鹿野郎!」とか

小さい声で叫んでみたり(大きいとコロナ感染拡大になる)

とにかく、直接に衝動的な怒りを起こさないことを

やらないことに努めている。

まだまだ完全とはいかないが

これを意識することで、

自分の中にある仕事に対する負担や

プレッシャーが少しづつ軽減されてくるのが

よくわかってきたのだ。

 

へたに怒りを拡散させることは

自分の心を悪くする。

逆にそれをコントロールできれば

世間を広く深く見つめて

より良くする方法は必ずみつかるという

希望がわいてくるというわけだ。

 

番組では子育て中のお母さんや

スポーツ界(バレーボールの益子直美さんが取得した)の

試みについても実例として伝えていた。

「対立」「分断」「ヘイト」「炎上」が

当たり前となっていく中で

このアンガーマネジメントが

恐怖だらけの社会を解決させる手段として

もっと多くの人に知ってもらえたらと思う。

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日本アンガーマネジメント協会 (angermanagement.co.jp)

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