あっ!「アクアマリン」だった。

(きのうのつづき)

「スローモーションと早送りを繰り返し、

 気がつけば終わりゆく2020年。そんな2020年と

 きちんとお別れをするため、本展を開催することとなりました。」

29日に見に行った「AQUAMARINE」の

八澤季実さんの挨拶文より。

 

今年見つけた新しい生活と自覚と、知らないうちに消えた夏、

そして12月が過ぎ去っていく前にきちんと区切りをつけたい。

そうしないと2020年に取り残されてしまうのではと。

確かに「コロナ禍」に飲み込まれた昨年、

何が自分に残ったのかを確かめないと

過ぎ去った日々が消えてしまう気持ちがこちらにもある。

区切りをつけて、この一年を振り返る。

ほんとうはこの時間が一番貴重で

贅沢なのかもしれないとふと思った。

 

しかし、本題はこれではない。

「AQUAMARINE」なのである。

 

「スローモーションだった春から夏のはじめ、

 私はパン工場とアトリエと自宅の三角形をぐるぐると

 まわっていた。その帰りにあったのが

 ネオンの看板『アクアマリン』だった。」

このチカチカとしたネオンは目で確かめなくても

通過することがわかるようになり、それが日課になり

いつの間にかアクアマリンのことを考えるようになり

個展を開く時はこれにしようとこっそり決めたと。

 

ご本人とお話した時には気づかず、

帰宅してから案内のはがきを見て

「あっ!」と気がついたのだった。

あのアクアマリンは北松戸駅前にある

ホテルの看板で、夜になると確かに

そのネオンがチカチカするのを

何度か見たことがあるのだ。

しかし、最近はこのあたりをじっくりと歩いたり

夕方や夜に出歩くことがなくなったので

すっかりアクアマリンのことを忘れてしまったのだ。

 

それにしてもあの看板で

何を感じ、何を思うかは

人それぞれなんだなと。

なにしろこちらは

「なんで駅前にラブホテルなんかを・・・・」

としか印象がなかったのだ。

感性がなかったのか頭が固いのか、

いやはや、参りましたね。

やはり自転車のチェーンじゃないが

心の余裕はある程度必要なのかなと。

 

ありがとうございました。

 

しかし、話はこれで終わらない。

下の写真にあるポストカードの

この絵の風景を見に行くことにしたのだ。

(つづく)

 

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 松戸の街中で絵の個展 八澤季実さんの「AQUAMARINE」 - shiraike’s blog (hatenablog.com)