なるほどねぇ!「#足立区短歌」

週刊文春10月22号を読んでいたら、

能町みね子さんの連載「言葉尻とらえ隊」で

「#足立区短歌(Twitter)」を

取り上げていた。

 

なんのことだと思ったら

自民党の白石正輝足立区議会議員が

「LだってGだって、法律で守られている

 じゃないかなんていうような話に

 なったんでは

 足立区は滅んでしまう」と

議会で発言したことで

差別的言動は許せないとして

多くの市民らが署名活動などで抗議を続けた結果

20日に区議本人が釈明をすることが決まった。

 

これとは別にTwitter上で

このハッシュタグ

つけられた

短歌が詠まれて拡散されているというのだ。

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16日東京新聞特報面「本音のコラム」でも

北丸雄二さんがこの話題を取り上げていた。

「さよならも言わずに去るわ私たち

 住民税は新たなる地に」

「この愛で滅びた街の真ん中で

 アダムとアダムで生きる誓いで」

「僕たちに 特別な力はないけれど

 何かしらんが 滅ぼせるらしい」

などなど。

 

北千住にたくさんの大学が移転して以来、

最近では「3年B組金八先生」シリーズ以来になる

ドラマ「ホクサイと飯さえあれば」に

足立区がロケ現場に使われたり、

あの「あいみょん」も

「ハルノヒ」で北千住駅のホームを

歌詞に使ってくれた。

先週の「出没!アド街ック天国」も

昔ながらの北千住だけではない

変化の風景をたくさん取り上げてくれた。

だからこそ「#足立区短歌」が

こうして生まれたのではないかと

私はそう感じているし

このような抗議のやり方があることを

思い付いたアイデアには

なるほどなと思った。

 

能町さんは

アメリカの「#ProudBoys」の運動に似ているとして

反移民を唱える同名の団体に

トランプ大統領がお墨付きを与えたことで

このハッシュタグをつけて

同性愛カップルの写真を「どんどん投稿して」

この極右団体から「ProudBoys」を取り上げようとする動きが

日本にも出てきたのだと解説。

北丸さんもこの運動については書いてなかったが

「日本のLGBTも頑張ってます」と

「知恵」に溢れた運動が広がっていることを

評価した。

 

こちらはTwitterもやっているのに

雑誌や新聞でこのハッシュタグを知ったことで

少々お恥ずかしい限りだが

署名や抗議だけではない

「肩に力の入らない範囲」で出来る

この試みに

もっと目を向けられたらと思う。

 

ちなみにこの発言は本人が謝罪して

議事録から削除されることになった。

これでいいのかという声が多い。

なかったことにするのが

一番悪いというわけだが、

だからこそこの短歌を

記憶できるにはどうしたらいいのか。

 

自分でもやってみた。

 

「紅葉君とともに

 迎える時期は

 滅びを忘れたい」

 

北千住駅降りたら

 消えているのか

 真実の愛」

 

「さようならこんにちは

 この街は頑固の

 固まりで滅びるのか」

 

お粗末さまです。

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