また、「昭和」が消えてしまったのか。
そう思った。
作曲家の筒美京平さんが７日に亡くなった。
（上下とも東京新聞１３日付社会面より）
昭和という激動かつ長きに渡った時代は、
芸能界から輝かしい実績と伝説を残した人物が
数多く生まれた。
「エール」のモデルとなった古関裕而もその一人だが、
子どもから２０代までの
いろいろな思い出を蘇らせることが多い。
なんといっても
「夜のヒットスタジオ」または
「８時だョ！全員集合！！」に至るまで
テレビで見た聞いた歌のほとんどは
このコンビで作られたものだったと思う。
ただ筒美京平という人は
阿久悠とちがって
あまり表舞台に出ることは
なかったことから
いつの間にその名前を忘れてしまった。
しかし、歌謡曲の世界を
世代や年齢、性別を超えて
大きく広げていったのは
事実である。
新聞の記事に載っている
「主な作品」の曲名を見ると
歌詞カードがなくても歌える唄、
といっても１番くらいのものだが
けっこうある。
昭和の時代に多くのヒット曲をつくり、
平成になってもその仕事を長く続けたのは
そうはいないと思う。
失ってみてその偉大さに
改めて知る。
そしてちょっとした寂しさも。
ご冥福をお祈り申し上げます。
