先月19日夜のテレビ東京で見た
「家、ついて行ってイイですか?」は
小笠原諸島の特集も良かったが、
それ以上に良かったのは
沖縄で地元の在来種ヤギ(山羊)を育てている
青年(今年で30歳)のことだった。
長嶺ジョン翔生さん。
お父さんはアメリカでお母さんは沖縄。
アフガニスタンに米軍の一員として
勤務したこともあるという。
心にダメージを受けたことで
兵役を終えた後に山羊と出会って
心が癒されたことで
本格的に飼育し始めたのだ。
(取材は2018年7月6~7日)
翔生さんはヤギの研究を独自で初め、
500年以上の歴史がある
在来種の琉球ヤギが
戦後に大量に入ってきた外来種(色が白くて大きい)
に交配などで絶滅寸前にあることを知った。
そこで自ら牧場をつくって
在来種を守ることを続けている。
ハーフであることで
自分はアメリカ人なのか
沖縄人(ウチナンチュ)なのかがわからない
苦しんだ過去があった。
だからこそいままで歴史があった
琉球ヤギが減り続けていること、
それに誰も関心を持たない、
これに疑問を感じた。
決して得するわけではないけれど
この選択をしたことは
自分のアイディンティティを見つけたことかもしれない。
いまの翔生さんは
レンタカー会社に勤めて
ヤギ牧場を続けている。
また琉球舞踊を始めて
地域の行事などにも積極的に
参加している。
めざすは琉球ヤギを
沖縄の天然記念物に指定されること。
こんなすばらしい夢をもっている
沖縄人を地元や、それ以外からも
大きな支援が広がってほしい。
今度行ったときに
ヤギ牧場を見に行けたらいいなぁ。