2020年沖縄の旅(6)

(きのうのつづき・6月23日の出来事から)

午前11時半頃に慰霊式典の会場前に

足を運ぶ。

招待券がないと中に入れないので

外で見ることになるが

テントが張られた中は

椅子がソーシャルディスタンスに基づいて

一定の間隔で離されていて

やはり特殊な雰囲気があった。

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開始は11時50分。

開式の辞のあとに

正午に黙とう。

そして知事の平和宣言や

首相などのビデオメッセージが続くが

基地問題には具体的な解決へ向けての

強い決意が感じられなかったことが

翌日の地元紙などでも強い批判の声を受けていた。

未来志向でこれからの沖縄をどう考えていくか、

それを意識するあまり

辺野古の埋め立てを強行するいまのやり方に

強い批判の思いが感じられなかったということが

疑問だというわけなのだ。

翁長さんがその点を強く訴えた

昨年の式典とは対照的になったのだ。

(首相はあいかわらずの自我自賛と、はぐらかしばかりだった。)

だから、国連軍縮担当上級代表の

中満泉・事務次長のメッセージが

私が聴いた中では

とても良い印象に残った。

 

国際関係が多極化、複雑化する中で

国際社会が台頭する一国至上主義の中で

揺れ動いている。

「このような状況の中、

 今は軍縮を追求する時ではないという声を

 時々耳にします。

 しかし、冷戦時以来の悪化した

 安全保障環境にある今こそ、

 軍縮への取り組みが必要であると

 私たちは考えています。

 なぜなら、軍縮

 国家間の信頼を醸成し、

 対話と交渉、

 そして規則に基づく予測可能で安定した

 国際関係を維持するための

 重要なツールであるからです。」

 

これなんですよ。

今の政治家に足りないものは。

日本だけではない。

世界全体をみてもそうなのだ。

いつの間に

軍縮」そのものが

消えかかっているこの世。

だからこそ、

この言葉を絶えず口にしなければ

理想の平和を追求することが出来ない。

これを忘れてはいけないのだと。

中満氏は

さらに若い世代に

沖縄戦の惨禍を乗り越え

戦後の復興と平和の実現に

命を捧げてきた熱意と功績を

伝え、

積極的に平和のための努力に

参加してくれることを

強く呼び掛けたいと。

実際に琉球新報沖縄テレビ

行った県民世論調査でも

沖縄戦を語り伝えることが必要だと答えたのは

85%、さらに首里城地下にある

日本軍の第32壕について

「保存し、公開すべきだ」と回答したのは

実に74%以上にのぼった。

戦跡を整備して次の世代に

関心をもってもらうのは

県民の大きな望みになっている。

あとは国や県などの

自治体が

それをどうするかなのだ。

 

式典が終わった。

するとまた強い雨が降ってきた。

雨宿りがわりに

近くの「平和堂そば」で

沖縄そば定食(850円)を。

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野菜のてんぷらつきで

味もよし。

昨年ここで飛び込みでソーキそばを食べた。

その時とまったく変わらないおいしさだった。

 

その後、玉泉洞行き82番のバスに乗って

道の駅がある「具志頭」バス停で

那覇バスターミナル行き50番に乗り換えて

再び那覇へと戻った。

(つづく)

 

 

(追記)

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沖縄米軍施設内のクラスターに続いて

東村の高江ヘリパットの周辺(演習地)で

「3密」状態の米兵の移動や訓練が行われた事実を

地元の蝶類研究学者の宮城秋乃さんが見たという記事を

昨日発売(22日発行)の

日刊ゲンダイ」が書いていた。

ここからコロナウイルス

沖縄全体にばら撒かれる危機も十分ありうるが、

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日本政府は米軍関係者の感染者数を公表しない

アメリカ側(国防総省)の方針に追随している。

東京新聞がきのう朝刊の一面で伝えている。

ひょっとしたら今後は

中国型ではなく、欧米型と日本型のウイルスが

蔓延し放題になるのでは?

 

小池百合子東京都知事

きのうの記者会見で

高齢者に4連休の不要不急の外出自粛を呼び掛けたが、

「謝罪」は一切なし。

迷惑極まりないことだ。

これは東京都民だけの問題ではないのだ。

 

 

www.tokyo-np.co.jp

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