隠れた名曲を見つけた!「葡萄と風と赤とんぼ」

13日に放送された

BS-TBSの「ドキュメントJ」を見て

コロナウイルス禍で出来なくなった

合唱への意欲が抑えられなくなった。

 

テレビ山梨制作の

「葡萄と風と赤とんぼ」だった。

番組は昨年の12月いっぱいで

閉店する老舗の紙問屋から始まった。

そこには甲府空襲を乗り越えた

ピアノがあった。

そしてここの店主の親族である

雨宮真弓さんが

甲府赤とんぼ少年少女合唱団」を結成して

ブルガリアの合唱祭にも参加するなどして

「唄は国境を越えてすべての人々を平和にする」

という理念のもとに

地元の子どもたちと長年に渡る活動を繰り広げてきた。

その団歌として作られたのが

「葡萄と風と赤とんぼ」だったのだ。

作曲の依頼を受けた

湯山昭さんが

関根榮一さん(故人)の歌詞に大きな感銘を受けて

快諾したと番組の中で語った。

 

それは、ひと房の葡萄のなかに

たくさんの実がなる。

秋になればそれが熟して

紫の色にかがやき

収穫の時を迎える。

その色を分けてください。

冬を迎えるまでに、

色鮮やかな故郷の空

観ていたいのですと

願っている。

湯山さんは

甲府を本当に愛している人ではなければ

書くことは出来ないと

本当にそう思い、

それに応えるために作曲をしたのだと語った。

 

赤とんぼ少年少女合唱団は

雨宮真弓さんが病に倒れてから

活動が事実上休止になり

2017年に解団式を行った。

そのときに唄われたのも

「葡萄と風と赤とんぼ」だった。

ブルガリアに渡った当時の団員は

みな大人になってそれぞれの人生を歩んでいるが

口々に語っていたのは

「赤とんぼの練習があの時の一番の思い出だった。」

その中には音楽療法士として

地元でギターを弾きながら

患者さんと一緒に唄う人もいれば

地元の合唱団で

活動を続けている人もいた。

 

そして番組の最後には

解団の報告をした元団員が

「葡萄と風と赤とんぼ」を唄ったとき

寝たきりになっていた雨宮さんの意識が

もとに戻ったのを見たのだ。

 

「唄で平和になることをあきらめない。」

わずかに聞こえる声で雨宮さん。

 

実家の紙店は道路拡張で解体されて

ピアノも失った。

 

それでも、「葡萄と風と赤とんぼ」は

いまでは全国規模の合唱コンクール

採用されるまでの

隠れた名曲として

多くの人たちに

唄い継がれるようになったのだ。

 

良い歌は

心に響く。

疲れた、あるいはささくれた心に

清涼感を与えて

平穏を取り戻す。

そして忘れかけていた

故郷の温かい風景を思い出させてくれる。

もし声をあげて

その思いを形に出来るものならば

私もこのような曲を

唄ってみたい。

でもいまだに

公共施設での練習が出来ないのは

ただやるせない思いでいっぱいだ。

14日、東京都は

新型コロナウイルスの新規感染者が

47人になったと発表。

でもアラートが発令しないそうだ。

 

私たちが

合唱を好きなように出来るのは

いつなのだろうか?

誰でもいい。

教えてください。

 

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