横田滋さんを悼む

6月5日。北朝鮮拉致被害者の

横田めぐみさんの父、

滋さんの訃報が入った。87歳だった。

私が良く知る滋さんは

娘を突然拉致によって奪われた事実を受け止めても

講演やテレビ出演などでは

決して怒りを表に出さずに

淡々と自身の気持ちを

明解に語り続けた。

あの表情が記憶に焼き付いていた。

そしてこの地道な行動が

多くの人々を動かし

1000回に及ぶ講演の依頼や

自宅のある川崎市のマンションなどで

写真展を実施して

この問題を決して風化させないという思いが

何度も伝わってきた。

しかし、安倍政権の態度は

上っ面だけでやってる感だけであった。

事実、日朝首脳会談

いまだに実現されないままでいる。

朝鮮総連などさまざまなチャンネルを通して

対話に機会を探ろうとしても

朝鮮学校朝鮮大学校などの

ヘイトクライムを放置する姿勢を

北朝鮮側はしっかりと見切っていて

横田めぐみさんは「2002年に死去した」という

態度をいまだに変えないままでいる。

それが在日コリアン「いじめ」に繋がっているのだから

こんな迷惑はないだろう。

いまでは特定失踪者問題調査会を中心に

民間主導でやっている状態だが

米朝首脳会談の流れに

食い込むことが出来なかった結果が

現在まで尾を引いているのではないか。

いずれにしても

この問題を解決するには

今の政府が過去の情報などを

調べ直して、

必要ならば広く国際的に

公表して捜査の協力を仰ぐべきではないだろうか。

人権無視の差別行為を

煽るだけでは何の解決にもつながらないのだ。

 

心よりご冥福をお祈りいたします。

 

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