2020年3月7日。
新型コロナウイルスをめぐる異常事態のため、
第9回目の「さよなら原発市川パレード」が
中止になってしまった。
集合場所の大洲防災公園でそれを知り、
(街宣車が公園前を走っていて中止決定を知らせていたから。)
慌てて移動したのは
東京・内幸町にある東京電力の本店前。
同時間帯に
「第78回東電本店合同抗議」があるのを
知っていたからである。
13時半から開始だったので間に合わないかと思ったら、
終了ギリギリのところで
合流することが出来た。
東電前は195人の参加があったと報告。
参加者はすべて道路をはさんだ他のビルの前の路地に追いやられていて
窮屈さを感じさせた。
しかし自粛ムードの中でこれだけの人数が集まったのは
主催者でなくても救われる思いだった。
国会前行動でおなじみの「肉球新党」の
独特のプラカード。
東京五輪と連動した訴えもあった。
行動が終わったあと
一同はほぼ揃って、秋葉原駅近くにある
日本原子力発電(原電)本店前に移動。
ここで東海第二原子力発電所の
再稼働工事に反対する直接抗議行動があるからだ。
ここも歩道が狭いので落ち着いていられるスペースが少なく
あっち行ったりこっち行ったりして
スピーチを聞いたり、歌などに耳を傾けたりしたが
車や自転車の通過やそのための音が大きかったりして
じっくりと聞いている余裕がとれなかった。
(この写真は秋葉原駅に近いほうの列だった。)
行動のスピーチの要点をまとめてみると
1.自己資金のない原電は東海第二原発再稼働のために
安全対策費のうち1900億円を東電・東北電力などに
要請。それは事前にこれから収入で入ってくるとされる
「電気料金」から賄われることになっている。
東電は原発事故後の補償などで8億円の税金がつぎ込まれている。
2.自分たちで再稼働させることができないのに
40年経った老朽原子炉を再稼働させるために
急ピッチで働く側の環境を無視した
工事へと動き出している。
再稼働に対する質問状や意見書を送るなどして
自分たちの思いを伝えてきたが
これからも住民投票など
県民たちの声によって再稼働の可否が反映されるように
署名などの活動を継続させていこう。
また巨大地震が起きたときには、
非常用電源への切り替えが巨大な原子炉では
極めて困難であることも伝えられていた。
行動の途中でカンパを入れて帰宅したが、
あのウイルスは脱原発行動も破壊するのかと思っていた。
でも原電前に100人以上も集まったことは
決して小さいことではないと思う。
ただ、20日の全国集会が中止になったのは残念だ。
決して狭い密集した空間で行われるわけじゃないのにね。
ちなみに原電本店は看板は一切なし。
住友不動産の賃貸ビルの複数フロアに入居しているので、
どこにあるかも外観上はわからなくなっている。
新しい発見だった。
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