おととい千葉県が発表した
市川駅前のスポーツジムから３人の感染者が出て
６００人の濃厚接触者がいるかもしれないという
ニュースには驚いたが、
もはやネトウヨやヘイトメディア（ＷＩＬＬやＨａｎａｄａとか）
が無責任にばらまく
「中国・武漢が諸悪の根源」というのは
大きな誤りといえる。
水際対策に失敗すれば
日本国内でも広範囲に感染することは仕方がないし、
そもそも国境線で感染を区切ってストップさせることが
出来るわけがないのだ。
インフルエンザだってそうでしょう。
さて、これから大切なのは
感染しているかどうかを
いかに早く検査などで知ることが出来るかということだが
これが全く整っていない。
で政府の資料による感染対策やもしも疑いがあった場合の
相談窓口などの対応などが載っていた。
手洗いや正しいマスクのやり方、そして
「接触感染」をまねく行為（目をこする、鼻をこする、口に触る）について
わかりやすく書いてあるが、
問題は帰国者・接触者相談センターが十分に機能されていないことだ。
きのうのＴＢＳテレビ「あさチャン！」を見たら
１月末に３８.５度の高熱を出した９歳の長男が
インフルエンザの検査で陰性と出たが症状が収まらない。
そこで保健所で症状を伝えて問い合わせたら
これではコロナウイルスの検査は出来ないと言われて
いまでも症状が続いたままだとの訴えが報じられた。
「中国からの帰国者」「中国人または中国渡航歴の長い人」
そして「ダイアモンド・プリンセス号の乗客乗員」に
こだわり過ぎた結果が
思わぬところからの感染をもたらしてしまったのではないか。
２６日の同紙朝刊の「こちら特報部」では
ダイアモンド・プリンセス号内で対応した
厚生労働省職員４１人が検査を受けないまま
職場復帰をさせたことに批難が殺到して
加藤厚労相があわてて検査を受けさせるように方針を変更。
しかし、医師や検疫官は対象外で
職場からいじめられているという報告が出る始末。
もともとクルーズ船の中で感染を封じ込めても
治療と隔離が杜撰だったゆえに
船外の感染拡大を許したのは
安倍政権の大失態ということだ。
その上「春節」の中国人観光客で
インバウンド観光に影響を与えかねないから
周辺国よりも２か月以上遅れて
専門家を入れた対策会議を
「やっと開いた」わけだから
政府は最もやるべき感染対策の仕事を怠っていたのは
国民すべてにとって大迷惑ということだ。
私たちはこれまで通りの感染防止をすることはもちろん、
ＰＣＲ検査がいつでもどこでも受けられるように
声をあげていくしかない。
「ＰＣＲ検査を受けるには（３７.５度の高熱など）
相当高いハードルがあり、
国民目線の対応ではない。
健康保険を早急に適用し、
全国の民間検査機関を活用しながら、
身近な地域の病院で検査できるようにすべきだ。」
（ＮＰＯ法人医療ガバナンスの上昌広理事長。記事より引用）
「今こそ国難。総理がリーダーシップを発揮し、
検査の拡充や受験の対応、イベント中止の判断など
具体的に指示を出し、国民を安心させるべきなのに、
いまだ首相の特別会見すら開かない。」
（政治ジャーナリストの泉宏氏もあきれた。同。）
政府はこれから１～２週間がヤマだといってるが、
イベントやＪリーグなどの中止や
東京マラソンの一般参加をやめることは
すべて主催者側に丸投げされている。
決してお上は補償はいっさいしないということだから、
いっそのこと中止することなんかやめて、
たとえ感染した人が出ても
この異常事態を放置してきた国に
補償を訴えるほうが一番いいのではと思えてしまう。
ちなみに熊本市は市の公共施設における
キャンセル料は請求しないことと
これから利用を中止・延期にする施設の使用料を返還することを
決めた。
これこそが一番良い対処法だと思うし、
大西一史市長はこの事態を
冷静に考えた末に判断したのでは
ないのだろうか。
