もう日本は独裁国家まっしぐらになりましたね。
以前このブログで書いた
昨年７月の参院選の「安倍やめろ」ヤジで、
警察官に取り囲まれて
事実上の拘束と排除行為を受けた
大杉雅栄さんが、
北海道警察本部（道警）に対して告訴した件は
（番組の最後でやっていた）
不起訴処分にしたと昨日の午後に
札幌地方検察庁（地検）が発表したそうだ。
大杉さんは何も演説を妨害したわけではない。
まして暴行を企てたわけではない。
ただ「安倍やめろ」と言っただけなんですよ。
しかもその声の大きさはそんなにひどくもなかった。
それなのに複数の警察官で大杉さんを取り囲んで
腕などをつかんで（それの３人がかりで！）
遠くのほうに排除してしまった。
公務執行妨害で逮捕するわけでもないのに
まるで大事のようにこんなことをやれば
取り囲まれてしまった側は他の人からみれば
「犯罪行為をした人」と色眼鏡でみてしまうでしょう。
だから、
「市民を違法に排除したとして、
特別公務員職権乱用や特別公務員暴行陵虐の疑い」
で告訴したのですよ。
しかし地検は複数の警察官の行為について
一部の行為は「問題はない」、
もう一部の行為は「確認できない」と結論づけてしまった。
これは今までの選挙や政治家の演説行為の中で
なかったことなんですよ。
今月放送された
「ヤジと民主主義 警察が排除するもの」（北海道放送制作）
では犯罪行為がない人を
逮捕同前の行為で
拘束したのはおかしいと
元道警の原田宏二さんが指摘している映像があった。
その他にも複数の警察官（それも私服の）が取り囲む
異様な光景が関係者の撮影によって事実として残されている。
それを異常だと地検は思わなかったということだ。
さらに、
道警はきょうの道議会総務委員会で、
ヤジ排除の件について
「札幌駅前で大声を上げた男性を移動させた」
「三越前で大声を上げた男性を押しとどめた」など
９件の「警察措置」を行ったとし、
警察官職務執行法第４条の「避難等の措置」、
同第５条の「犯罪の予防及び制止」などを法的根拠として
法令を順守しており問題ないとする調査結果を報告する。
これでは内閣総理大臣に対するヤジ行為は
立派な犯罪行為として認められるということになる。
絶対にこれを許してはならない。
大杉さんを支援する市民側は
札幌検察審査会への審査申し立てなどを検討している。
当然のことだ。
ヤジを演説妨害と勝手に思い込む行為こそが
民主主義を破壊に導くものなのだ。
（この大学生も複数の警察官に羽交い絞めにされて、
その後も「家まで送ってやろうか」などのストーカーまがいの言動を
複数の警察官に浴びせられ、長い距離の間を付きまとわれる行為を受けている。）
