国会でヤジ「だったら結婚するな」のバカバカしさ

またしても品位のないことを国会でやっている。

というよりこれしか関心が持てないのも何だが、

衆院代表質問で22日、

 国民民主党玉木雄一郎代表が、

 選択的夫婦別姓の導入を求めたところ、

 それなら結婚しなくていい、という

 趣旨のヤジが飛んだ。

 終了後、玉木氏は記者団に

 『自民党席の女性議員から飛んできた』と語った。」

とのバカバカしいこと。

朝日新聞デジタル・22日18時51分配信記事より)

この件は選択的夫婦別姓の導入を巡って

玉木氏が「姓を変えなければいけないから

結婚できない」と交際している女性から

言われた男性からの相談を受けたことを紹介して

夫婦で同性にしなければ(民法上で)が

障害になっていると指摘したときに

ヤジが出たというわけだが、

いつまでこんな低レベルのことをやっているのか。

 

私は選択的夫婦別姓制度に賛成である。

法的に夫婦の関係になるには、

同性にしなければならないということについて、

法理論上で最も適切であるという

意見などを聞いたことがない。

せいぜい言われていることは

「家族の崩壊」という

慣習的なことでしかないのだ。

むしろ法的に夫婦関係で確定すれば

夫の姓と妻の姓が別にしても

何の不合理も生じないはずである。

そう言うと、

「子どもがかわいそうでしょうが!」

といった感情的な意見が良く出るが

それこそ個々の家族の

「自己責任」でやれば済むことであるし

子どもの姓の選択については

一旦親が決めても

18歳以上になったら

自分自身で改めても良いというふうに

すればよいと思う。

最近では「事実婚」で家族をつくるケースが

多くなっている。

パートナー同士が個人としての権利を尊重した上

で家族の一員としての義務を果たせるのなら

わざわざ婚姻届を出す必要もないということだが

医療・福祉・子育て(親権も)で

行政上の手続きをとるのに

事実婚では大きな壁に

ぶち当たることになる。

だったら選択的夫婦別姓を認めたほうが

「結婚数や結婚率を上げていくことが、

 国難突破の少子化対策になるんじゃないか」

と訴えた玉木氏の意見が

正論だと私はそう感じる。

まさか、

「こんなのを認めたら

 日本が中国や韓国のようになるから

 絶対にイヤだ!」

なんてことじゃないでしょうね?

それこそ「子供の論理」と

いうべきものでしょうに。

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