安藤由布樹先生よかった!拉致問題解決を願う歌を作曲へ

東葛合唱団「はるかぜ」の曲を書き

指揮指導を精力的に引き受けて

団員や応援する人々を引っ張ってくれた

作曲家の安藤由布樹先生が

脳内出血で倒れたが2月のことだった。

それでも「はるかぜ」の

30周年コンサートは

酒井崇先生を指揮指導に迎えて

大成功のうちに終了した。

「安藤先生のためならば

 当然引き受けさせていただきます。」

この酒井先生の言葉に

勇気づけられ、安藤先生の

人徳の深さにも救われる思いだった。

そして9月に行われた

30周年パーティーにも

お祝いの言葉を寄せてくれたことも

大いに励みと喜びになった。

そして12月21日の

東京新聞のメトロポリタン欄で

久しぶりに先生の近況を知ることが出来た。

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北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)に拉致された

横田めぐみさんの帰りを待つ両親を応援する歌

「山河を越えてふる里へ」を作曲し、

その歌が11月28日に行われた

「21世紀合唱音楽祭」(主催・国際音楽連盟)

で満員の観客の中で披露されたというニュースを

見たのだ。

もともと岐阜県在住の杜川カノンさんとの

出会いと対話がきっかけで

安藤先生は杉原千畝の生涯をテーマにした

オペラの公演で岐阜を訪れた時に

杜川さんと出会い

その時に横田さんご両親の活動が話題になり

杜川さんがめぐみさんが小学校卒業時に

合唱部でシューマンの「流浪の民」を

ソプラノソロを唄っていたのを知って

何かをしたい気持ちをずっと抱いていたと知った

安藤先生は

「今 どこにいるの めぐみちゃん

 何をしてるの あふれる涙をぬぐい

 私は声を限りに叫びますー」

からはじまる詩に

曲をつくり、それが完成したのは

ことし1月のことだった。

ちょうどその頃、はるかぜの30周年記念曲や

音楽劇「虹色のえんぴつ」に使う曲を

つくる作業と指導などで

多忙を極めていたから

その心労は大変なものだったと思う。

音楽祭の当日は横田佐紀江さん(めぐみさんの母)は

所要で参加できなかったが

後日合唱を収録したCDが贈られる予定だと

記事に。また拉致関連の集会でも

この曲を歌ってほしいとソロでも歌える

楽譜を用意していると杜川さんの声も。

沖縄の基地問題から夜間中学から

そして拉致問題まで。

安藤先生は他の作曲家が二の足を踏む

社会全体の問題を訴える詩とそれを

作り続ける人たちと向かい合い

それを素晴らしい合唱曲にして

みんなと歌えるステージにする

仕事を続けている。

車椅子が手放せない状況だが

これからも曲づくりに意欲を向けているのには

私にとっても多いに励みになる。

できれば再来年にまたお会いしたい。

どうかご無理をなさらない範囲で。

願うのはそれだけ。

そして、メリークリスマスを。

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