当たり前であっても
公衆電話は残すべきだ。
駅や空港、および公共の場所はいうまでもなく
街中で電話ボックスがあることは
いざという時や
もしもスマホを落としたり
充電切れになった時に(または故障したときに)
どれだけ頼りになるかわからない。
東京新聞18日付朝刊特報面では
公衆電話が存続の危機にあるという記事があった。
以前は2台あったが、いまでは片方は電源コンセント付きの机になって
残る電話は1台のみ。
その壁には「公衆電話をご利用ください!」の下に
様々な電話の利用を促すポスターが貼ってあるそうだ。
2016年までは、会館全体で21台あった公衆電話も
いまでは10台に半減。
その理由として維持費を使用料でまかなえない赤字が
続いていることでNTT(当時)から廃止の提案があったからだそうだ。
さらに市街地にあるボックスのように
500m四方に1台設置されている「第一種」ではなく
弁護士会館の場合は多くの利用者が見込まれていることを
理由に設置されている「第二種」。
そのために利用者が少ない場合は廃止になりやすいとのこと。
ちなみに記事では1985年に90万超あったのが
2018年には15万5千台に減ったそうだ。
会館の運営委員側は法律相談や集会
催しで訪れるお年寄りが多いので
これ以上減らさないでほしいとNTT東日本に要望する一方で、
多くの人に利用してほしいとアピールしたり
テレホンカードが買える所を案内しているそうだ。
正直いって、こういう公共性のある場所ほど
公衆電話を維持した方が
イザという時に使う人は必ずいるはずだし
むしろ廃止されれば
誰もが「なぜ?」と必ず思うはずだ。
上の写真は2011年3月11日に
松戸駅で撮った公衆電話を使う人々。
当時はまだスマホではなく携帯の時代だったが
携帯で通話ができない不便さが起こるとは
だれも想像できなかった。
しかしあの時多くの人が利用した
これらの公衆電話は廃止されて
消えてしまった。
ことしは大きな災害が相次いで起きた年だ。
ここでもう一度公衆電話の必要性を
考え直さなければ
絶対に後悔すると私はそう思う。
そして今後も弁護士会館には
なるべく多く存続してもらいたいのだ。
(これも上の写真と同じ日に北千住で撮ったもの。)