新しい大学共通テストで問題山積の
英語民間試験(延期決定済み)と
国語の記述式問題について
19日の参議院文教科学委員会で
参考人招致による質疑が行われ
英語については参考人4人全員が
「抜本的な見直しが必要である」と
否定的な見解を示し、
記述式問題については
日本大学の紅野(くれの)謙介教授が
「必要な能力が測れない」として、
中止を求めたが
全国高等学校長協会の萩原聡会長は
態度(コメントで)を保留し
日本私立中学高等学校連合会の古田晋会長は
実施を求める「賛成」の立場を取った。
もっとも私が上(20日の東京新聞朝刊社会面)の写真の中で
注目したのは、
同じ日に高校二年生のグループ6人が
記述式問題の導入中止を求める緊急声明を
発表し、声明文を文科省幹部に手渡したことだった。
「僕たちは人生をかける思いで答案を仕上げている。
文科省は『改善していく』というが
もう手遅れだ。即刻中止を発表してほしい。」
(記者会見で代表として話した関東の高校に通う男子生徒・記事より)
本当ならば受験準備を本格的にスタートさせなければいけない
この時に、新方式の問題や採点に疑問を感じて
「大人が決めたことだからしょうがない」と
あきらめずに抗議の声を挙げた高校生たちこそが
もっとも未来の日本のために必要な存在なのだ。
大いに褒めたたえ、応援しなければならない。
いま中止しては混乱をもたらすと一部の大人が言うが、
その混乱の原因を作ったのは
長期政権の驕りと
教育の国家支配を企む自民党である。
すべての償いはこの方々に負ってもらい
ちゃんと高校生たちに謝罪するのが一番なのである。
どうしてこんな簡単なことがわからないのか。