緒方貞子さんとあしなが育英会と

おととい国連の難民高等弁務官として

難民支援に貢献した

緒方貞子さん(92歳)の訃報が入った。

一貫して現場第一主義にこだわった仕事の姿勢に

多くの人々がこの人に感銘を受け

またさまざまなことを学んだという

話の一部が

30日の東京新聞社会面に載っていた。

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そのなかの一つに

あしなが育英会がアフリカの難民支援に乗り出すきっかけをつくったのが

緒方さんだったというエピソードに強く引き付けられた。

玉井義臣会長(84歳)と対談をしたのがきっかけで

支援が始まったのが2014年。

「これからの日本は、アフリカのために何かしてあげなければ。」

と情熱的に語った熱意に動かされたのだそうだ。

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上の写真はあしながのウガンダ支援

「レインボーハウス」への募金をしたときに

お礼で届いたエイズ遺児の一人からの絵はがきである。

高校生の頃にあしなが募金の手伝いをしたことから

育英会の募金を年一回。

そのほかに直接アフリカのほうにも

支援できる募金講座にも寄付をしている。

それを始めたころは

まだ子どもたちに対する心理・教育サポートを

ハウスで行うNPO法人だったが、(1999年から)

2014年からはさらに、

「『アフリカ遺児高等教育支援100年構想』のために、

 サブサハラサハラ砂漠より南の)49ヶ国から

 選出された学生たちは、

 あしなが育英会のスタッフやインターンたちとともに、

 約半年間をかけて(自分の国以外の国の)大学入学の準備をします。

 学生たちの学校と寮の役割を果たすのが、

 新設されるウガンダ心塾です。」(あしなが育英会

この心塾で難民たちが海外留学への準備を行うことで

広く学びへの機会を得て、そして自分の国の未来づくりを担う

人材へと成長できるようになってきたというわけだ。

「緒方さんは思想的な指導者。緒方さんがいなかったら、

 こんな展開はなかった。」(玉井会長)

確かに遠いアフリカの支援と発展のために

ここまで考えてあらゆる人々を動かせてきた人は

そうはいないと思う。

これからも「あしながさん」を通じて

出来る限りアフリカの未来への支援をしていきたいと思う。

謹んで緒方さんのご冥福をお祈りいたします。

www.ashinaga.org

www.tokyo-np.co.jp