天皇の血筋にワニが入っている!?

へぇ~と思った話である。

昨日届いた日刊IWJガイド(インディペンデント・ウェブ・ジャーナル)

即位の礼にちなんだ記事があった。

ラグビー日本代表の姫野和樹選手が

百田尚樹著の「悪書」日本国紀を読んで参考になったという話題から

同代表でジャーナリストの岩上安身氏が

改めてこの内容は天皇の血統が男系で続いて来たことと、

神武天皇に至るその成り立ちは

「フィクション」ではないかと問題視し,

それを姫野氏が読んで共感したことは

韓国、トンガ、ニュージーランド南アフリカ、オーストラリア、サモアなど

多様性に富んだ出身地で構成された代表の在り方に

反しているのではないかと疑問を投げかけている。

なんでもレンタルコーチから

『己を知る、先祖を知ることが強さに繋がる』

と言われたのがきっかけだそうだが、

岩上氏は自身のツイッターでこう指摘した。

 「神武が実在の人物であり、今上天皇まで男系で皇統が続いてきたと

  百田尚樹は書く。神武が実在ならば、

  母親の玉依姫もその姉の豊玉姫も実在の人物のはずだ。

  豊玉姫はアマテラスの孫のニニギの息子ホオリとの間に子供を産むが、

  出産中の姿をホオリが覗き見するとワニ(サメ)だった。

  神武の祖母はワニ。

  さらにホオリとワニの豊玉姫との間に生まれた

  (ワニと人とのハーフの)ウガヤフキアエズは、

  豊玉姫の妹の玉依姫、つまり自分の叔母を娶り(めとり)、

  神武(天皇)を産ませる。

  豊玉姫との姉妹関係を考えれば玉依姫もワニである。

  神武は祖母と母親が姉妹でしかもワニ。

  父はワニと人とのハーフで母はワニ。

  その息子である神武のDNAの4分の3はワニということになる。

  こんなおとぎ話を事実と信じられるか!?」

神話に出てくるワニといえば「いなばのしろうさぎ」を

思い出すが、その話のワニは別に神様の化身では

ないし、おとぎ話でもこのようなことは

「つるのおんがえし」くらいしか想像できない。

むしろこの本を書く時にこの史実を入れてしまうと

民族の創生という面で矛盾をきたしてしまうから

わざと削除したかもしれない。

どちらにしても日本の場合はどんな物でも神にして

それを属人化させてしまうところがある。

私は義務教育のころから

稲作りから始まる「ムラ」から

「クニ」への拡大によって

いまの日本に至る史実を教えられたので

神話とは関係ない歴史観をもっている。

だが、これからの世代は

「日本国紀」どころか歴史や道徳教育などで

神様と人間がごっちゃになってる

ファクト「歴史学」を学び、信じれば

日本は世界の中心で輝く国になると

本気で思ってしまいそうになるのが一番怖いことだ。

いっそ日本人のDNAにワニが入っていると教えたほうが良いのでは。

そうすれば環境保護に関心を強く持てる人材が

たくさん生まれるかもしれない。

Y染色体理論」とかいうトンデモ史観を刷り込まれるより

ずっとマシだと思う。

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