6月23日に行われた沖縄平和祈念式典の
会場に入った時、あるビラをもらった。
沖縄戦の遺骨収集ボランティア「ガフマヤー」のだった。
以前テレビのドキュメンタリーで具志堅隆松さんの活動を見たことがある。
ガマ(防空壕)で遺骨をさがして集めて保管する地道な作業の積み重ねで、
これをDNA鑑定で遺族と照合させて身元がわからなかった
遺骨を家族のもとに返したいと語っていたが、
そのためには国や沖縄県の支援が必要だと訴えていた。
この番組を見たときは昨年のことだったが、
ビラを見てみると、3月末に84体の遺骨を
700人を超える遺族のDNA鑑定照合を行ったが
「合致なし」と発表。
しかし沖縄県が保管する700体の鑑定作業を実施する方針を
決めたと。希望者とのDNA鑑定の対象が拡大されることになったのだ。
また夏ごろには硫黄島(東京)など沖縄以外の戦地で見つかった遺骨にも
鑑定への可能性が広がる可能性も出てきたとのこと。
だから会場でビラを配ることで一人でも多くの遺族の鑑定参加を呼び掛けている
というわけだ。
南方のフィリピンでも民間団体による遺骨収集作業が進められている。
戦争の記憶が風化していく中で、いまだに誰のかがわからない中で
無縁仏の形で眠っている遺骨が少しでも遺族の再会が実現してほしい。
その作業が終わらない限り、戦後は終わらないのだから。
「ガフマヤー」のFAX:098-862-6622
サントピア泊501号 具志堅隆松 宛て