通り魔殺人と覚せい剤逮捕・2つの事件

5月28日の朝に起きた川崎市登戸付近の通り魔殺人事件は、

一時はテレビやラジオなどが速報を伝え続けるなど

大騒動になった。結局犯人とされる51歳男性は

自分の首を包丁で刺して重体になり絶命(警察は自殺と発表)したが、

その日の「news23」では犠牲になった39歳男性の公務員

のことについて詳しく伝えていた。

2004年に外務省に入省し

ミャンマーで研修をした後に、在ミャンマー日本大使館で勤務してその後

帰国後に、外務省の大臣官房総務課で勤務し、

現在は、南部アジア部・南東アジア第一課の外務事務官で、

ミャンマー語の通訳担当官として活躍。

アウン・サン・スーチーさん来日の時も通訳として随行していたと

いう。家族の悲しみも大きいが、なぜあの人がという悔しさを思う声

もたくさんあると思う。

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そして同じ日に文科省のキャリア官僚が覚せい剤大麻所持の

疑いで逮捕されたというニュースを見た。

初等中等教育局参事官補佐という肩書だというから

開いた口がふさがらないとしか言いようがない。

経産省でもおなじキャリア官僚が覚せい剤所持で逮捕されていて、

同じ公務員でしかもこれからの日本の命運を決めるかもしれない

重要な立場にあるものが、

かたや自分で事件を起こし、かたや何も犯人とは関係もないのに

理不尽な事件に巻き込まれて永遠に仕事が出来るチャンスを失った。

このような怒りとやるせなさはどう伝えたらいいかがわからない。

なお川崎の事件では安倍首相と来日中のトランプ大統領

被害者に哀悼の意を表したが、果たして薬物にまみれた

霞が関ホワイトハウスはどうだかわからないが)のこれからは

どうなるかは全て所轄官庁に丸投げではダメだと思う。

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なお同じ日に、旧優生保護法による同意なき不妊手術を強制されたとして、

国を相手に訴えた裁判が仙台地裁で判決が下され(60代・70代女性の宮城訴訟)

違憲と判断したものの、

手術から20年の「除斥(じょせき)期間」を過ぎて

損害賠償を請求する権利が消滅したと判断。

国会が、賠償するための法律を作らなかったことについての責任も認めず、

原告の請求を棄却した。判決の内容もさることながら、

もしも川崎で陰惨きわまりない事件がなかったら

このニュースが新聞の1面を飾っていたのではないかと思うと

なんとも腹正しいことだ。

(犯人についての考察はまた改めて書く予定)

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