5・3憲法集会もう一度

週刊金曜日」5月17日号に箇条書きでしか残せなかった

5月3日の憲法集会のオープニングコンサートのことを

小室等さんが詳しく書いてくれたので一部転載する形で

書いておきたい。(話の特集「なまくらのれん」より)

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右翼の街宣車の妨害を警戒して車を1時間早めに出発したら

何事もなく1時間早く会場の有明防災公園に到着して拍子抜けしたという。

しかし微妙に勘違い。護送車の多さで目立たなかっただけで右翼の車は

ちゃんといた。

「オープニングコンサートを受け持つわれらの音が出ると同時に、

 ステージの真後ろ、フェンスをはるか隔てた場外にたむろっている

 街宣車のスピーカーから、軍歌や突撃ラッパの満を持しての

 大音量が、われらの演奏の背後からわれらを越えて

 会場に流れ込んでいく。

 舞台の演奏が止むと右翼も止む、なんじゃ!この几帳面さ。」

それでもうじきつよしさんと内田勘太郎さんのデュオ「子供団」、

「二人の演奏は強力。右翼なんか目じゃない。65000人が

 集結した会場は、彼らのたった4曲で瞬く間に野外ロック

 フェス状態。」そう、参加者もノリノリになって踊る人も

現れるほどだった「安倍のクソ野郎」他のパワフルあふれる

セッションである。ちなみにこちらが会場に着いたときは

2人がリハーサルをやっていてお得な気分になったくらいだ。

そして小室さんのユニット「獄友イノセンスバンド」

以前のブログではざっくりとしか書けなかったが

映画「獄友」の音楽に関わり合った者で編成されたメンバーで

谷川賢作さんがピアノ、こむろゆいさんがウクレレ

河野俊二さんがカホン、そして小室等さんはギターで

4人のハーモニーでおなじみ木枯し紋次郎の主題歌

「だれかが風のなかで」から演奏がスタートしたが、

それに合わせて右翼も音を出す状態に

「ハタと何かが降りてきた。

 几帳面な右翼の音に呆れかえって笑いが込み上げ、

 込み上がる笑いが何かを変えた。

 右翼の出す音が「軍歌」や「突撃」の概念を

 超えてやってきたのだ。

 右翼の音も、ただ音としてそこにあり、

 抵抗も対抗も不要。ただともにいればいい。

 そう思えたら邪魔じゃない。

 音は混在して、共存共演、問題なし。

 すべからくこうありたいな。」

たしかにこの日は国会前行動でよく聞くがなり立てるような声がなく

ワンパターンな音の流れしかなかったので、

妙にコンサートの演奏とマッチしていたような気がする。

ボリュームもどちらかといえば「小」だもんな。

おそらく警察がプレッシャーをかけた効果もあるだろうが、

最後は参加したメンバーで押しまくって熱狂のうちに

終了し、その雰囲気からハイテンションで集会でなだれ込んだ

そんな感じだった。その最後の曲は「獄友」の主題歌

「真実・事実・現実 あることないこと」

(詩・谷川俊太郎、曲・小室等

どうもありがとうございました。なにしろ

記録に残せなかったもので。

「非戦、そんな音楽でありたい」

確かにその通り、あの後ビールを飲みたかった気分は

私も小室さんも同じだった。でもその後行進に

参加するためというより、一時憲法集会を忘れてしまったことは

小室さんもわたしも同じことを考えてしまったということで。

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