続・松戸市立夜間中学「学び直しの場」

4月16日に開校した松戸市立夜間中学「みらい分校」

の新聞記事では、誓いの言葉を述べた西チヨカさんの

ほかにもう一人の新入学生にスポットを当てていた。

三年で編入する岩間雄大さん(17)だった。

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4月23日東京新聞朝刊千葉中央面より

岩間さんは中学1年の夏に「周囲をものすごく気にして、気持ちが落ち込んだ」

。他人の気持ちに敏感になり、そういう自分がわからなくなって

不登校になったという。2年からまた行き始めたが3年の夏に再び引きこもるように

なる。その間フリースクールに通い、現在も通信制高校で学ぶが、

「まともに授業が受けられなかった」という欠落感から、

ここで学び直すことを決意したという。

「苦手な英語と国語を重点的に勉強したい」と笑顔を見せたと

記事に出ているが、まさに夜間中学が対象にしているのは

このような学生なのだと知ってほしいのだ。

普通の考え方なら通信制高校に行っているのなら

そこでじっくり学べば夜間中学に通う必要がないのではと

誰もが思ってしまうだろう。

しかし一人一人の到達度に合わせてとか

生徒一人に寄り添ってとか言っている割には

学習指導要領に従う形で高等学校の授業をやっていては

中学校で学ぶべき知識や応用力がなければ

それについてこれないケースがあって然りである。

問題はその高校がどこまでアフターフォローができるのこという

とそれには限界というものがあるはずである。

ましてや岩間さんのように「将来は整体師を目指す」と

なれば学力を高い水準に高めなければならない。

だからこそ夜間中学はその手助けができるのだ。

しかも自分の住んでいる所の近くにあれば

学ぶことに何も支障がないはずだ。

「まだ、通い続けられるかどうか分からないが

 『クラスは明るく、先生も優しい。人生でもあまりない経験。

 話して、学びたい。』と思いを口にした。」

大丈夫、きっと将来の思いと学ぶ意欲は必ず同じ仲間と

先生たちは黙っていても受け止めてくれるし、

きっと苦しくなったときはそっと助けてくれるから。

これからの学生生活がより良いものになることを

願ってやまない。

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