松戸市立夜間中学「学び直しの場」

松戸市立の夜間中学「みらい分校」に関する

新聞記事が出てきたので印象に残った話を

記録しておきたい。

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4月28日の「松戸よみうり」では入学生の年齢や国籍が幅広いことや

日課は午後5時20分から8時45分まで40分授業が4コマに

学級活動、清掃が入り、音楽、美術、技術家庭、体育などの教科は

全員で受けるが、そのほかの授業は入学後の面談で学習内容別に

「ベーシック」「ミドル」「チャレンジ」の3つのコースに別れ、

さらに日本語に不安のある人を対象にした「スタートコース」も

設けられるとのこと。きめ細かく生徒の学力状況に応じて

学び続けてもらうようにしたということか。

教員は全日制の中学と同じ校長、教頭と教務主任、各学年の担任・

副担任と合わせて10人。ほかに非常勤講師が4人だが

この中に自主夜間中学でスタッフとして先生の仕事を務めた方が

いることを音楽劇の練習で聞いた(富岡さんという方)。

入学式で22人の入学生を代表して誓いの言葉を述べた

西チヨカさん(49)。ブラジル生まれで中学時代は

欠席が多く、学ぶべき学習内容を見につけずに卒業。

21歳で来日後、同じ日系ブラジル人の夫と結婚。

ずっと生活に追われるまま日本人と同じ生活を送って

きたが、子どもが学校生活を通して様々な経験をして

成長する姿を見て、自分も学校生活をやり直したい

と強く願うようになった。が、それもかなわぬ夢と

あきらめていたところへ、市立の夜間中学ができる

朗報が届いた。

「今度こそ、この学び舎でたくさんのことを吸収し、

 年齢も様々な学ぶ仲間と一緒に、人生の新たな

 1ページを築いていきたいと思います。

 私たちに学び直す場を作ってくださった、

 たくさんの方々に心から感謝し、

 その期待に応えられるよう、

 頑張っていきたい。」と力強く話したそうだ。

自分が学ぶだけではなく、同じ学ぶ仲間通しが

出会いとふれあいと交流を深めることによって

自分の存在がとても大きなものになってくることが

これからの中学校の生活の中できっと

わかってくれると思う。というのも

松戸市も転入してくる外国人も年々増えてきた。

だが国際交流となるとなかなか一般的には

活発だといえるとはいえない。

5月12日におこなわれる音楽劇では

自主夜間中学が舞台になるが

ちゃんと学園祭(北斗祭)もあり、

このシーンのなかでお国の言葉紹介コーナーがある。

中国、韓国、ネパール、ベトナム、フィリピンと。

互いに学び、知る機会が増えてくることが

市立の夜間中学でさらに広がってくるはずだ。

そう信じたい。

 

東葛合唱団「はるかぜ」30周年記念コンサートまで、

あと3日。第3部の音楽劇「虹色のえんぴつ」では、

市内でやっている自主夜間中学と

みらい分校が出来るまでの物語が、

多くの歌に乗せて舞台になる。

12日、森のホールで14時30分開演。

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