その前日までは最悪の日々だった。
年末から顎の下がひどく腫れあがり熱が出て
元旦に家族全員で母方の実家に集まり
新年を祝う(自粛ムード一切関係なしで)ために
電車に乗っている最中に貧血のように
気分が悪くなったことがあった。
3が日が明けてその腫れたところから
大量の膿で出てきて徐々に快方に向かってきたが、
念のために診てもらった病院では
なぜか頭のレントゲン写真を撮らされたり
長時間も点滴を打たれたり、
「薬漬け検査漬けで病院がおかしくなっているって本当ね」
と家族全員が怒りだらけで一ぱいだったが、
こちらとしては大学受験を控えて
病気が悪化せずにすんだだけでも良かったといった
感じだった。
そして7日の朝、起床して居間に下りてきたら
テレビが異様な状態になっていた。
「天皇陛下 崩御」わかりにくい言葉だが、「ご逝去」ということ。
そして「昭和」の時代があっと言う間に終わり、
そして年号が「平成」に代わり、新天皇の即位に関わる儀式が粛々と行われ、
そういえば、高校の授業の中で既にこの日に備えて
「Xデーの準備」をテレビ局が秘密裏で進めているといった話をしていた
先生もいたし、昭和天皇の戦争責任を問う声も一部のメディアが伝えていた
記憶もある。でもやはり自粛のモードは春まで続いていたような気がする。
(翌日1月8日の朝刊、すでに1989年の隣は平成元年になっていた。)
そして30年後のいまは全く違うお祝いモードに包まれている。
悪いことではないのだが、安倍首相が私的に天皇を政治利用していることから、
その喜びもいま一つといったところだ。
きょうも仕事に行く。祝日関係なしで。
平成最初のあの日はまだ冬休みだったんだよなぁ。