きのうの「日刊ゲンダイ」の2面の記事から
「家賃倍増 払えなければ公務員宿舎から出ていけ!」
すっかりマスコミが伝えなくなった
福島第一原発事故の避難者に関することだが
いる件で、3月31日に契約終了になったことで
この日までに退去しない避難者に対して
「損害金を請求する」と迫ったのだ(先月28日付)。
その損害金は2倍の家賃。
記事ではひだんれんの幹事を務める熊本美弥子氏のコメントで
東京・江東区の東雲住宅は高齢の単身者や非正規で働いている
避難者が多く入居していて2倍になると単身者で5万円。
複数世帯で12万円。損害金そのものが許し難いが、
転居者が決まっていない人を追い出そうとする姿勢もおかしい
と憤っていると。
以前東京新聞でも伝えていた
福島県の「個別の相談には応じる」でも
「一人なんだから帰れ(30~40代の単身女性に)」や
60代以上の単身世帯は代替が可能と言われる
公営住宅への入居資格がなく、福島に帰ったとしても
持ち家がある人とは限らないという事情もある。
また家族での帰還を望んで相談しても
収入減のためこれまで住んでいた家より小さいアパート
を紹介されて、飼っているペットはどうすればいいのか
と聞いたら「殺処分すればよい」と言われたという例もある。
このようなやり方は当然「被災者の心に寄り添う」というものではない。
しかし震災の記憶の風化による世間の無関心が
やはりそうさせてしまうことや、
2020年東京オリンピックが福島でも
ソフトボールの予選リーグが行われることや
聖火リレーの出発点がJビレッジになったことで
こともある。
きょう25日では全国の人々に避難者の窮状を訴える緊急集会
が衆議院第二会館で開かれるとのこと。
多くの方にこの事実を知ってもらいたいが
改めて「復興」とは何なのかと考えさせられてしまう。