銚子電気鉄道はいま(前編)

(昨日からのつづき)

青春18きっぷを使っての銚子日帰り旅の

お目当ては経営的に苦戦しているが地域住民に支えられて

存続している銚子電気鉄道(銚電)はいまどうなっているのか

ということを見るためだった。

JR線の2・3番ホームの先に銚電のホームと

待合室(駅舎を兼ねた)があるのだが

ここに止まっていたのはこの車両。

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かって京王電鉄伊予鉄道で使用されていたのを譲りうけたとのことだが

サボや方向幕をみても変わった趣向を凝らしている。

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3編成ある車両にはそれぞれネーミングライツによるスポンサーの名がついた

愛称がつけられていてこの日に乗った車両は「犬吠埼温泉号」だった。

仲ノ町を通過したときには車庫にある編成のうち

「金太郎ホーム号」というのが見えた。もうひとつの車両は

残念ながら確認できなかった。

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出入口のドアの横で萌えキャラがお出迎えしているかのような。

以前の銚電では考えられなかったことでがこれも工夫ということか。

ちなみにドアの注意をうながすステッカーはこれだった。

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鉄道むすめシリーズの銚電バージョン。これは犬吠駅にもあった。

下には台湾国鉄との姉妹鉄道締結のステッカーもあった。

ワンマン運転の車両だが土休日ということもあってか

女性の車掌さんも乗って車内改札やきっぷの販売、

ドア操作などで忙しく車内を動きまわっていた。

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旅は銚子から犬吠駅、途中燈台まで「観光」した後、終点の外川へ。

駅では長年にわたって活躍したデハ801形が待っていた。

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以前に行った時は仲ノ町の車庫に留置されていたが、

いまは無料で車両の中まで公開している、これは嬉しいことだ。

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NHK朝のテレビ小説「澪つくし」の案内版も整備されていて

観光客にもいい気配りやサービスも怠りない。

さあ、中に入ってみよう。

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こんなパネルもあった。

アニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の

登場人物のものだ。ロケ地が銚子だということが

きっかけになったらしい。

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外川駅売店が設けられたことや絵本の棚が設けられたり

乗車を待つ時間にほっとできるようになったのも

ひとうの経営努力の効果だと思う。

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この駅もネーミングライツで駅に「ありがとう」の名称がつけられた

松戸にある「早稲田ハウス」の社是である、ありがとうをそのまま

ネームに採用したとのことを後で知る。

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(写真後方には早稲田ハウスが寄進した「ありがとうの塔」が建つ。)

ちなみに笠上黒生は別の名称として

「髪毛黒生」になっている。スカルプケアの会社の出費によって

そうなったとのこと。

そして銚子は「絶対にあきらめない」

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なんとサビに強い塗料の製造メーカーがスポンサーということで

どんな汚れや困難にも「あきらめない」というわけなのか。

まさにエールであると思った。

(明日につづく)

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