町内会ってなんだ

2月20日、松戸市災害ボランティアセンター運営研修会のための

準備作業のため、ボランティアリーダー連絡会として

そのための会場の設営や当日のための打ち合わせに参加した。

ボランティア参加を希望する人たちを登録し、

加入していない人たちにはボランティア保険への手続きを行い

センターに入る依頼とマッチングさせて送り出しをして

それを終えたら活動報告をしてもらいゆっくり休んだ上で

帰宅してもらうことが仕事になるわけだが、

同じ班の人とはこんな話になった。

最近の若い世代は町内会に入らないということだった。

毎年一回、町内会の名簿が回ってくるのだが

欠番が多くなっているのだということ。

普通は引っ越しをすれば近所に挨拶をして、

そこから付き合いがはじまり、そこから町内会への話

になるはずだが、いまはそうはならないのだということ。

その影響で町内会の運営が思うようにいかず

一部がブラックボックスのようになってしまったという話。

例えばカラオケ大会を開いた時、その予算が30万円の

支出になった一方で、グランドゴルフの集いをやったら

その時は3万円の支出に終わったと。

「カラオケ大会でなんでこんなお金になったのかが

わからないのですよ。30万円もつぎ込むのなら

もっと他のことにお金を使うべきでしょう。」

この方の入っている町内会は昔から入っている世帯が

ほとんどのため、会計を担当する人も30年変わらず

同じ人が担当しているとのこと。

新しい世帯が入らないことで町内会を構成している人が

何十年も同じ人になってしまうことになる。

だから意味不明の支出が起こるどんぶり勘定が

まかり通ることになるのか。

ただ考えてみると、昔のように「家族」が構成されている

世帯が移り住むことが減った半面で

「おひとりさま」の世帯が増えていることがある。

そうなると町内会への関心、というよりは

町内会の存在を知らない人がますます増えていくことに

なってしまう。

これは防災のことからすれば危機的なものになり兼ねない。

大規模な自然災害が起きれば、警察や消防、自衛隊による

専門的な救済が優先されることになるが

地域にどれだけの住民がいて、その構成がどのように

なっているのかをあらかじめわかっているかどうか。

それだけでも救える命の数に差が出てくる。

その時に町内会名簿がカギをにぎることになるかもしれないが

それが頼りにならないとどうなるか。

最近、家の近くのゴミ収集場が古くなって壊れてきたのを

親が自力で直した話を聞いた。

町内会の仕事だから当然だと話を聞いた。

自らの危機管理として町内会を活かせる方法を

考えないと、結局自分の命を守れないということに

なるのかもしれない。

「まつりでもなんでもいいからやって

 町内会のことを少しでも知ってもらうしかありませんね。」

その人が最後に話した本音だった。