非正規だってボーナスが欲しい

きのうの夜に毎日新聞のWebニュースが注目すべき

記事を出していた。

大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学)のアルバイト職員だった50代の女性が、

正職員との待遇格差は違法として、法人に約1270万円の損害賠償を求めた訴訟の

控訴審判決で、大阪高裁は原告の請求を退けた1審判決を取り消し、

約110万円の支払いを命じたというのだ。

賞与は正職員に対して一律の基準で支払われていたことを重視して

「従業員の年齢や成績に連動しておらず、就労したこと自体に対する対価」に当たると

指摘して、「フルタイムのアルバイトに全く支給しないのは不合理」と。契約職員には

正職員の約8割の賞与が支給されていたことを踏まえ、アルバイトには6割以上を支給す

べきだと判断したのがこの判決の理由だった。

mainichi.jp

 

誰もが非正規労働者は賞与(ボーナス)が出なくて当たり前だろうと思っている。

非正規の場合は長期であれ短期であれ募集にしても契約書にしても

賞与に関する規定がなければもらえないものだと信じこまれてしまう。

しかし、就労したこと自体の対価となれば

確かに賞与を条件付きであっても求めたくなるのは当然であるし、

権利として保証するのも当たり前になるはずである。

実は私も病気を機に元の職場を退職して、現在は非正規で働いている。

契約を結んでいる派遣会社にはワークポイント制度があり

日々の勤務およびお友達を会社に紹介すると

このポイントがもらえて、2000ポイント貯まれば

楽天のスーパーポイントに交換できる、いわば

賞与と同じ存在だったが、昨年3月31日で終了してしまった。

昨年に職場からのアンケートで

今後勤務に関してどんなポイント制度が良いと思いますか

という問いだったので、思わず

「現金に換えられる」といった答えにマルを入れた。

はっきりいってこんな役に立つかわからないポイント制度なら

賞与のような形でもらったほうが働くほうにとっても

張り合いがあるものだ。離職率も少なくなるはずだし

使える人材を定着させることだって出来る。

そうでなくても繁忙期の時は、特別手当を上乗せしたり

短期のバイトで働く人間には長期の人間よりも

時給を上乗せしている事実がある。

(この話を知った夜勤の長期労働者たちがストライキまがいの

 騒動を起こしかけたこともある。)

非正規だってボーナスが欲しい。それは当たり前だと

大きな声で言える世の中に早くなってもらいたい。