続・東洋大学立て看同好会

昨日、東洋大の立て看板(同好会・船橋秀人君)について書いたあとで、

東京新聞の朝刊を読むと「こちら特報部」で

この件について「大学の株式会社化」。

すなわち学校教育法の「改悪」によって

これまで教授会を中心とした民主的な大学運営がなくなり

そのかわりに学長を中心とする経営陣の力が強くなったことで

トップダウン型の上意下達による管理体制が横行しているとのこと。

さらに東洋大学文科省が支援する「スーパーグローバル大学創生支援」

の採択校になったことで学生にはそれに見合った成果(国際競争力)

が求められるようになった。

さらに学長などの経営陣を民間から起用することによる弊害が

学生を従業員と同じように扱うような現実に変わった。

船橋秀人君はこのやり方に異議を唱えたのであった。

「大学が実学に偏り過ぎて就職予備校のようになっている。」

「大学は本来、就職に役立つかどうかという視点ではなく、問題意識を

もって知を追究する場所であるはず。権力から距離を置き、

 表現の自由は最大限に認められるべきなんです。」

(記事より船橋秀人君の発言を抜粋)

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記事の中では東洋大学の学則にも触れられていたが、

退学処分になる場合として

(1)素行不良で改善の見込みがない者

(2)学業を怠り、成果の見込みがない者

(3)正当の理由なくして出席常でない者

(4)本学の秩序を乱し、その他学生の本分に反した者

が認められる例に限るが、船橋君がこれらに反したことは

一切ないにもかかわらず退学処分をちらつかせて脅しをかけたのである。

立派なアカデミーハラスメント(アカハラ)になる。

東洋大学竹中平蔵「教授」を学者として評価する以上に、

大学の広告塔や文科省、さらに現政権との太いパイプを期待している

ように思える。だからヒステリックなやり方で

船橋君を追い詰めたが、これは必ずマイナスになってくるはずである。

「こんなことをしていたら、逆に学生が集まらなくなりますよ。

 大学は学生の方を向いていくのか、どっちをむいていくのか

 もっと考えていくべきです。」

(記事より・神戸女学院大名誉教授の内田樹氏のコメント)

私が大学生だった20年前くらいの教授陣は、

知識や就職に役立つテクニックよりも

自分が深めていくべき研究のテーマを見つけるべきだと

ことあるごとに講義などで訴え続けていた気がする。

それが今ではこうなのだから実に嘆かわしい時代になったと思う。

もうひとつツイッターの中から

「5回も淫行罪をした慶大生の学籍がそのままで東洋大の学生が

 退学処分だなんておかしいと思う。」

ごもっともだ。

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